2013年11月15日金曜日

捨てられるものに価値がある ~ゆず~


ゆず。

傷の数で値段がシビアに決まる果実です。

なぜなら、皮にこそ価値があるからです。

ゆずはヘタのある方が「裏」で、果実のお尻の方が「表」と呼ばれていることを初めて知りました。
だから、化粧箱に入っているゆずはお尻の方が上を向いているのです。
この写真がまさにそうです。

選別の基準も、「表」に傷が何個で、「裏」に傷が何個までがどの等級、と厳密に決まっていました。



傷の多くついたものはすぐに皮むきされ、皮と果汁に分けられていました。

そのむかれた皮も、傷の多数で等級が分けられるのです。
皮にも「A」と「B」があって、価格はAとBでは大違いでした。

そもそも皮に値段が付いていることにびっくりでした。

むかれた皮はすぐに箱詰めされ、冷凍加工されるのです。

果汁も使い道はたっぷりです。

さらには、種から油も取れるそうで、捨てるのは中の薄皮だけだそうです。

他の果実では見たことのない風景でした。


ものの価値は、人が見出すものなのだと実感しました。



日の長い安芸にも、そろそろ夕闇が降りてきました。




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