2012年7月29日日曜日

きゅうりをとって

僕の実家の小さな庭は、母の野菜畑。

こじんまりと所狭しと、いろんなものが植わっています。

名前の知らない花もいくつも咲いていました。
聞いたけれど忘れてしまいました。

娘たちの大好きなきゅうりがじゃんじゃんなっていたので、次女に収穫をお願いしました。

上手にとれました。

すぐに洗って、生姜入りのもろ味噌につけて。

おいしい。

まだまだこれからがシーズンです。

陽が傾いて、少し涼しい風が出てきました。


暑い日が続きます。


2012年7月28日土曜日

ふくしまで、桃のかさかけ作業のお手伝いをして感じたこと


産直センターふくしま、福島市鎌田の桃畑へ「桃のかさかけ」作業のお手伝いをしに、普段は配達をしたり、組合員拡大の訪問をしたり、紙面を作ったりしているそれぞれの持場の職員と、取引先さんと総勢28人で行きました。コープふくしまからも6人の参加がありました。

気温は体温よりも暑い、37℃。

こまめに休みを取りながら、溢れるほどに水分を取りながら、みんなでふうふう言いながら作業をしました。

写真は、柴田支部から来た菊地さん。
「ひとつでも多くの皆さんのテーブルにこの桃がありますようにと願いを込めて・・・」

桃の品種は「ゆうぞら」。
9月に出てくる品種で、秋雨に直接当たって病気が発生するのを防ぐための大切な作業です。

生産者の小野徳雄さん。
終始ニコニコ子どものような笑顔で、丁寧に作業の仕方や桃の生育について教えてくれました。

袋の上部をクリクリねじって、キュキュっと折り曲げ、はずれないようにする。
難しくはないけれど、かなり手間がかかります。
食品部門のアシスタント、清水さん。

集中すると、いつもなにかしゃべっている貴義くんも、無言になるものです。

広報で普段はカメラを回している佐藤さん。
福島須賀川出身とのことで、撮影の合間に熱心に作業していました。

のぼりをたてる谷口さん。
前掛けが似合います。

凸版印刷の大沼さん。
一日が終わる頃には、真っ赤に日焼けしていました。

岩手との県境、迫支部から来た菅原さん。朝6:00前に家を出てきたそうです。
「汗の一粒一粒が、桃のおいしさ、甘さに変わるんですね。このことをたくさんの組合員さんに伝えられたら。」

お澄まし顔の陣内さん。
どこから見ても産地の人ですが、商品部長です。
450個のかさかけは、今日のトップ賞でした。
「風評被害に負けず、共に前進して行きましょう」

バスで待機していたマイクロバスの運転手の佐藤さん。
みんなが作業しているの見ていて黙っていられなくなり、いつの間にか一緒にかさかけしていました。

須藤さんと佐藤さん。
笑顔がいいね。

「一日少しだけの作業でも農業の大変さが身に染みました。これからは桃を食べるたびに毎回福島のあの畑を思い出します。問題は山積みですが、私も食べることで応援していければと思います。ありがとうございました」(みやぎ富谷支部、伊藤純一さん)


「今日のこんな暑い中、福島まで来られてお手伝いしていただけありがとうございました。少しずつですが子ども達がまた元気に過ごせるように、自然回復を祈って、おいしくなってね、元気に育ってねと思いながら作業をしました」(コープふくしま、小野さん) 

コープふくしまのみなさんは、自分で産地のお手伝いをして感じることの他に、宮城からきた僕たちへの感謝の言葉も多く聞かれました。
そこに、僕達には知り得ない、たくさんの思いが詰まっていると感じました。


その土地に立って37℃の炎天の下、一日だけだったとしても、実際に作業をし体験を通じて感じることは、何よりも、何よりも強い。

指先だけで情報を集めて分かった気になってしまいがちのこの頃。
本当に本当に大切なことは、やはりそこにしかない、と改めて感じました。


生産者の小野さん、産直センターふくしまのみなさん、ありがとうございました。

2012年7月26日木曜日

キーワード

紀ノ川農協の松本専務が、仙台に来てくれました。

今日はサンネットの理事懇談会。

この間あちこちの産地でご一緒した理事さんや、昨年長崎でご一緒した方々とも久し振りにお会いできました。

今日の松本専務のお話には、キーワードがいっぱいでした。


限られた少ない人数でもいい、深い交流がしたい。
収穫体験交流から一歩進んだ交流を。

そして農業をもっと知ってもらいたい。


若い担い手が中心となっている、その取り組みに脚光を当てたい。


そしてもっともっと若い担い手を育てたい。


僕達だから出来ることがある、と思いました。


ありがとうございました。

2012年7月25日水曜日

冷凍メロンが届きました。


試作していただいた、冷凍のメロンが届きました。

赤は濃厚、青はさっぱりとした甘さでどちらもおいしい。

半解凍がいちばんおいしい。


今暑いからなおおいしいけれど、違う季節に食べるのもよさそうだなぁ。

えてして人は、ないものねだり、してしまいますからね。


もうちょっと待ってて下さいね。

そちらにも、届けますから。

2012年7月24日火曜日

バスは行ってしまったけれど


久し振りに寄り道をしました。

いい気分になったのは、空きっ腹だったから、だけではないと思います。

時には、発作的な思いつきで脇道を散策することって、必要ですね。

バスは行ってしまったけれど、いいやと。

楽しくおいしい寄り道でした。

2012年7月22日日曜日

丘のまちは今日も賑やかでした。


美瑛。

外山さんのじゃがいもの畑です。

手前は最も早く収穫される「とうや」で、奥に男爵、キタアカリなどが植えられていました。

これまた久し振りに訪れたのですが、みんな覚えていてくれました。
ありがたいです。

そして、やっぱり外山さんの奥様は元気いっぱいで、今日も相変わらず、はじける太陽のようでした。


去年息子と娘のところに孫が生まれたんだけれど、これがなんとおんなじ日!大変だったわよー!

掘りたてのじゃがいもでジャガバター食べさせてやるから!
これがとうや、これが男爵、これがキタアカリ。
どうどう?
おいしい?ありがとう!
そう言ってもらえるのが作ってていちばんうれしーねー!
でもね、もっともっと今からおいしくなるよー。

ポテトサラダも作ったよ。ポテトサラダはとうやがおいしいの。食べてみて!
おいしい?
よかったー!

ほらみんなこっちおいで!

あまりにまぶしすぎて、奥様の写真を撮るのを忘れてしまいました。


美瑛馬鈴薯出荷グループは地域のみなさん6戸で作る出荷グループ。
男爵、キタアカリ、とうや、インカのめざめ、シャドークイーン(紫)、ノーザンルビー(ピンク)、はるか(白)など、いろんなじゃがいもを作っています。

生産者のみなさん、みんなお若く、僕とほとんど同世代。

グループの中の大波さんとお話をしました。

今年父から継いだんだけれど、何がどうやらまだ分からないことも多くてね。
でもグループでやっているから、先輩のみんなからいろいろ教えてもらえるし、今年の情報や状況も入るし、とっても勉強になるんです。
同じ美瑛町でも地域によって全然天気は違うし、土質も様々。
味にこだわった、おいしいじゃがいもを作っていきたいと思っています。


飛行機の時間まで間がなかったので今回はバタバタと退席しましたが、今度はまたゆっくりお話したいなと思いました。

丘のまちは、今日も賑やかでした。


2012年7月21日土曜日

札幌黄

岩見沢、坂野さんの玉ねぎ畑。

極早生の玉ねぎはもう倒伏していました。
あと1週間もしたら収穫だそうです。

とにかく、今は雨が欲しいそうです。

紫玉ねぎも育っています。

岩見沢はここ2年間、北海道の中でも特に気象状況が厳しい地域でした。

大雨による洪水、長雨、日照不足、酷暑、干ばつ、そして今年の異常な豪雪。
今年の2~3月の大雪では坂野さんのところでも、3.5mあるハウスのてっぺんまで雪が積もったよ、と言っていました。

それでも今年は、今のところ雨は少ないけれども、昨年までに比べたらまだましだそうです。


坂野さんは、病気に弱く、収穫量も少ないため今は殆ど作られていない在来種の玉ねぎ「札幌黄」(さっぽろき)の「種」を作っているたった一人の生産者。

札幌黄は、病気にも強く収量が多い「F1」(一代交配種)が登場してからは、一気に廃れていった品種です。

畑には「在来」と札が立っていました。

坂野さんは言います。
札幌黄は、加熱するととにかく甘く、とろっと柔らかくなるおいしい玉ねぎ。
でも生だと辛いからね。甘いのは加熱してからの話だよ。

種を作り続けてきた理由?
やっぱり美味しい物を作り続けて、残していきたいからだよね。

カレー、味噌汁、肉じゃが。
この3つのメニューで使ってみて。きっと違いが分かるから。
いろいろ味付けしたりしない、シンプルな料理で生きる玉ねぎだね。


病気に弱いので、この2年間はとてもとても少なかったのですが、このまま天気が良ければ、今年は期待できるようです。


産地には、伝えたいことがさりげなくもたくさん転がっています。

2012年7月20日金曜日

今年も囁いています。

僕たちは、目に見えないものに影響されながらも、それと気が付かず過ごしています。

その一つが、気温。

ビールは何℃になったら売れ方が加速すると思いますか?

25℃、なのだそうです。

アイスもそう、25℃まで気温が上がるとみんな欲しがり始めるのだそうです。
32℃まで上がると、アイスは売れず、かき氷を食べたくなるのだとか。

逆に、気温が18℃まで下がってくるとおでんが売れ始め、16℃まで下がると不思議とシチューを食べたくなる。15℃まで下がると鍋や熱燗。へぇ~、です。

CMなんかは、そんなタイミングで流されているのでしょうね。

ただこれは体感温度が大切で、風が吹いたり湿度が上下することで、感じ方が変わるので、温度だけでは言えません。


果物にもそういうものがあって。

それで今中々大変なのが、すいか。

最近ぐぐぐっと暑くなってきましたが、それでも去年と比べたら、今年はまだまだ涼しい。特に7月前半までは涼しかった。

こんな感じだから、あまり欲しがられないのです。

すいかは、24℃を超えると、みんな食べたくなるのだそうです。


1年ぶりに、共和町に来ました。

今年産地では日中そこそこ気温が上がっても、夜が一気に涼しくなるので、どのすいかを食べてもおいしい。さらには雨も少なく(九州は大変ですが)、すいかが美味しくなるには最高の環境なのです。

でも、売れない。こんなにおいしいのに。

これから暑くなってくれることに期待です。

だって、こんなにあるんだから。
やっぱり、やつら、何か話しているように見えますね。去年もそう思いました。

あっ。
また来た。
大賑わいです。


ちなみにメロンは、23℃を超えるとみんな食べたくなるのだそうです。

今年はメロンもおいしい。

本人たちも、そう言っていますので。

どうか皆様、よろしくお願いします。


2012年7月19日木曜日

約束


今日、ひとつ約束を果たすことが出来ました。


先月から仲間になった谷口さん。

夕張に行って、どんなことを感じただろうか。

明日行く産地では、何を感じるだろうか。

人が感じることはそれぞれです。
つい自分が感じたことを人に押し付けてしまいたくなってしまうのですが、そんなのは自分が未熟な証拠です。

期待と歯がゆさというのは隣り合わせなものなのだなぁ、と思いました。

きっと自分もそうだったのだろうなぁと今にして思います。


机上や商談室での約束とは質の違う、大切な約束があります。

むしろ、そういう約束は、何より大切。

言葉にしていない、約束すらしていない、そんな約束がたくさんあるような気がします。

これから一つ一つ果たしていきたいと思います。


明日は共和です。

2012年7月17日火曜日

七夕飾り


東松島、大塩の仮設住宅のひまわり集会所前に、七夕飾りが飾られていました。

今日はひと月ぶりの委員会。

ひまわりと大根の形をした飾りは東京農大の学生さんが型を作ってくれたそうで、みんなでそれをもとに飾りを作り、願い事を書いてラミネート加工したのだそうです。

なるほど、東京農大だから大根なんだね。

今度、名物大根踊りをしにここへ来てくれるのだとか。

先月にはベルギーから皇太子妃がここに来てくれたのだそうです。

ここの集会所は、いつでもイベントや来客で賑やかなんだよと教えてもらいました。


今日の東松島は31度まで気温が上がり、今年はじめての真夏日。

空をわたる風は爽やかで、夏らしくなって来ました。

みんなの願いが、あつい風に吹かれていました。



2012年7月15日日曜日

いももちの午後


次女のたっての願いで、いももちを作りました。

冷蔵庫の奥に、大切にしすぎて忘れていたじゃがいも「はるか」があったので、それを使いました。

いやぁ、おいしくなっていましたね、はるか。

洗うのがとても面倒な、大小様々な型抜きを30個くらい出してきて、姉妹たちはせっせと型抜していました。



なんとかどれも形を壊すことなく焼くことが出来ました。

一手間かけた砂糖醤油もなかなかおいしく、子どもたちも喜んでくれました。


最近家にいない日が続いていたので、彼女たちと一緒に作ることができて良かったです。


少し無理をしてでも、こんな時間を作ることは大切ですね。

後でどんなに頑張っても、取り戻せない時間なのでしょうから。


おいしいいももちでした。

2012年7月14日土曜日

恵み

大雪旭岳源水。

ゆめぴりか。


信念と、向上心と、謙虚さと、恵みへの感謝、人への感謝。


ありがとうございました。

2012年7月13日金曜日

産直提携協議会 in 矢澤農園 ~親父の背中~

霧雨で遠くまで見通すことはできませんでしたが、それでもその広大さに驚嘆の声が上がっていました。

ミニカリフラワー畑。

矢澤さんが目の前でミニカリフラワーをとってくれ、みんなに食べさせてくれました。

おいしい!!!

みんな目がまんまるになっていました。

これを感じて欲しかったんです。よかった。

福島からお越しの小澤さん。長崎でも一緒でしたね。

青森の笹森さん。ずっとニコニコでした。

青森の土岐さん。最後まで畑にいました。

みんなおいしい顔です。

メルヘンの畑で、お姉さまたちに囲まれる矢澤睦(まこと)さん。

メルヘンとはかぼちゃの品種です。

矢澤農園さんは個人で293haと広大な園地を持っています。そのほとんどが手のかかる野菜です。


山から降りて、雪氷冷房施設を見学。
冬の間に貯めた雪を生かした冷房で、庫内は5℃以下。

大勢の作業員のみなさんでブロッコリーの発砲氷詰めをしていました。
一つ一つ点検する目はとても厳しい。

その中に。

矢澤睦さんのお父さん、矢澤勝己さんがいました。


エプロンの明石さんは言います。

親父さんがここまで若々しく頑張れるのは、後を継いでいる息子たちがいるからだと。

一代で矢澤農園をここまでにした、矢澤さん。

私達が倉庫を訪れていることにまったく気が付かずに、一つ一つブロッコリーを手にし目にしては、丁寧に箱詰めをしていました。

青森から来た土岐さんは、その後姿を見て、しばらく動けなくなってしまったと、感想を漏らしていました。

みんなこの背中を見てきたのだと思います。


言葉では、どうしても伝えられないことがあります。