2013年9月30日月曜日

このところちょっと


にんにく?

の、アクセサリです。

縦横1cmのミニサイズです。

リングノートのリングに付けています。

よく出来ています。

ただそれだけです。

このところちょっと、いろんなものに接近してみたくなる、そんな風が吹いているのです。

意味なんてありません。

むやみに近づいてみたいのです。

そんな僕を見かけたら、どうぞそっとしておいて下さい。

2013年9月29日日曜日

カナヘビを探しに


カナヘビを探しています。

前来た時にここでたくさん見たのだそうです。


捕まえたら放すからって言って下ばかり向いて歩いていました。


ふらふら後をついていると、ちゃんと探しなさいと叱られました。
どうやら僕には真剣味が足りなかったようです。
すみません。
 

カナヘビのほうが数枚上手のようで、さっぱり姿を現しません。

どこかでチロチロ舌でも出されているような気もします。
 

おやおや。とんぼにもおちょくられはじめましたね。


しばらく探していましたが、諦めたのか、飽きたのか。


駈け出していきました。

その先には、広場全体が見渡せる小さな場所がありました。


万葉の森では、きれいな秋晴れの下、野球をしたり、草ソリしたり、カナヘビを探したり、みんな思い思いに休日を過ごしていました。

2013年9月28日土曜日

フルティカ ~深谷~


フルティカ。

中玉トマトです。

土浦の霞ヶ浦有機センターをあとにして、埼玉県深谷の埼玉産直センターに来ました。

ここでは、また違う現実に直面しました。

中玉トマトの病気です。

黄化葉巻病、という葉の病気です。
文字通り、葉が黄色くなり巻いた状態になります。

葉がやられ、成育が止まり、収穫量が激減してしまうのです。
激減どころが、時にはほとんどなくなってしまいます。

病気が発生した段階ですべて根こそぎ抜いてしまうこともあるそうです。病気が広がるのを抑えるために。

同じ生産者が作っているものでも、ほんのちょっと離れたところで、その発生は極端でした。

中玉トマトでこの病気がたくさん発生しているというのは初めて聞きました。
他の県の大玉トマトではよく聞いていましたが。

畑を案内してくれた中玉トマト部会長の久米孝さん。
穏やかににこやかに、いろんなお話をしてくれました。

みなさんの、諸々の対策についても聞かせてくれました。

打つ手がないわけではない、とお話されていましたが、その病気の広がりは驚異的だとも。

ハウスの中では黄色い花が咲いていました。

緑色の中玉トマトがなっていました。
よく見るとトマトの表面には毛が生えています。
どうして毛が生えているのかはいろんな説があるようですが、いずれもトマトが生きるために必要だから生えているということでした。

フルティカはとても人気がある中玉トマトです。

どうしようもないんだろうか。


9月が終わろうとしているのに、深谷はまだまだ暑かったです。




そしてれんこん掘りまで ~まだまだ土浦~

昨日の夜、あまりにもれんこん料理に感動してしまった勢いで、さらに調子に乗ってもう一つわがままを言ってしまいました。

れんこん掘りをさせてもらえませんかと。

ここ霞ヶ浦に来たのは、おそらく7年ぶりくらいで、このペースでとなると、なかなかひょいひょいと来れるとは思えません。いや本当は来なければいけないのですが。

そんなことから、一度はしてみたかったれんこん掘りを、厚かましくもお願いしてしまったのでした。

れんこん掘りなんて全く予定していなかったどころか、れんこん三昧を食べてもしばらくはそんなこと考えてもいなかったのですが、思いついてしまったのです。
そしてその思いつきを、抑えられなかったのです。

そうしたらなんとも偶然、今週ちょうど発注が少ない週だったそうで、いいよいいよとみなさん快諾してくれたのでした。

ほんとすみません。
ありがとうございます。

というわけで、翌朝。

素晴らしい秋晴れの下、すでに蓮田では磯原さんご夫妻が収穫作業の真っ最中でした。


僕も菅谷さんからお借りした作業用のゴムつなぎを着せてもらいました。

重い。。。

まるで宇宙服のようです。もちろん宇宙服はまだ着たことありませんが。

でも、下から上まで完全防備なので、どんな水や泥の中でもへっちゃらな感じがして、ちょっと無敵気分です。

いざ、泥の中へ入ってみると。

想像以上に動きづらい。

足が抜けない。

さらに大変なのは、れんこんが見えない。。。

どうして土中に埋まっているれんこんが分かるのですかと聞くと、植えた人はどこからどこに向かって伸びているのかがなんとなく分かるのだそうです。

強力水圧銃みたいなので掘るのかと思ったら、あれで直接れんこんに水をあてると傷ついてしまうことがあるらしく、れんこんの脇脇を水で掘り、手でよいしょっと持ちあげるのでした。

れんこんの根元の部分はもきっと手で折るのでした。

僕がやらせてもらったのは、磯原さんの補助付きでれんこんの周りを掘るのと、磯原さんがもきっと折ってくれたれんこんをよいしょっと持ち上げることだけでした。

いやはやれんこん掘りましたとは言えませんね。

油断するとどぶんと蓮田に倒れてしまいそうで、そうなったら風雲たけし城ではずれの壁に突っ込んだみたいになるんだろうなぁと想像したりしました。

実際に蓮田の畦畔(けいはん)というかちょっと歩けるコンクリートのところがあるのですが、真冬にはそこが凍り、滑ってドボンということもあるそうです。

そもそも真冬は氷の張った中で氷を割り割り掘るのだそうです。
人間ガリンコ号です。

知れば知るほど大変です。
もしかしたらいろんな作物の中でも収穫作業は特に大変かもって思いました。

掘り上げたれんこんをつなげてくれました。
土中ではこうなっているのですね。なるほどです。


磯原さん、忙しいところありがとうございました。

蓮田を後にして菅谷さんのご自宅へ。
途中、菅谷さんの飼っている羊牧場で羊達にご挨拶をして。

霞ヶ浦有機センターの堆肥場も案内して頂きました。
これがおいしい野菜の元になるのです。


菅谷さんのご自宅では、すでに掘り上げられて運ばれたれんこんを奥様が洗っていました。
真っ先にれんこんサラダのお礼をしましたね。

洗う前のれんこん。
けっこう綺麗です。

洗浄機を通すと、泥や絡まった葉や茎が落とされ、もっと綺麗になります。

さっぱりしたーって感じです。

 それを切りながら計量しながら袋詰。

ほほう、こうやってやっているのですね。

超手作業です。

当たり前なんですが、袋詰、箱詰めされたものしか知らないと、そこまでの工程は想像が及ばず、人の手がどれほどかかっているかってことが思い浮かびません。

でも実際は、たくさんの手と手と手と手が、掘り上げて泥だらけだったそれらを、みんなが手にする形にしているのです。

全部を知ることは出来ません。

だから想像するべきなのです。

想像することがものを大切にすることに繋がるのだと思います。

その想像の助けとして、ヒントとして、見聞きした話を、文章や画像で、知らない人、産地に行けない人に伝えたいと思います。

まずは身近な人たちから。

霞ヶ浦有機センターのみなさん、ありがとうございました。




2013年9月27日金曜日

れんこん尽くし ~まだ土浦~

霞ヶ浦有機センターの事務所で打合せが終わった後、次なる場所へ。

今回は僕のリクエストでれんこん尽くしのメニューをお願いしていたのでした。

もう7年くらい前になるのですが、その時のれんこん尽くしの夜が忘れられず、今回また厚かましくもわがままを申し上げたのでした。

まずは、菅谷さんの奥さんお手製のれんこんサラダ。

久しぶりに食べたけれど、これめちゃうまい。

こちらは普通のサイズのれんこん。

普通の?

もう一皿出てきたこちらは、より柔らかい芽蓮(めばす)と呼ばれているちっちゃなれんこんを使ったもの。

あ、確かに柔らかいかも。
比べると分かります。

でも、普通のサイズだからって特別硬いわけではありませんでした。
どっちも超うまい。

れんこんの学習会でも、これが一番人気だそうです。

すかさず菅谷さんに作り方を聞きましたら、酢蓮(すばす)に刻んで塩もみしたきゅうりとハムを合わせ、マヨネーズと辛子とごまを和えたら出来上がり、とのことでした。

なんだか出来そうな気がしてきました。

ポイントは「酢蓮」ですね。
酢と水と、砂糖と塩で3~4分煮るのですが、これを作っておくと冷蔵庫だったら1周間くらいは持つよって言われました。

次に出てきたのは、
 れんこんを丸ごと煮たもの。
ほっくりして、少しねっとりして、また味付けがしょっぱすぎず優しい加減です。

ちょっと糸を引くのは、納豆やなめこや里芋に含まれるムチンです。
なんと、涙に含まれる成分(正確には瞳を覆う成分)でもあるんですよ。

これは前の日から煮ていてくれたものだそうで、なんともありがたいことです。

こちらはれんこんをすりおろして団子にしたもの。
ふんわりもっちりおいしい。
京風な感じでとても上品なので、少し居住まいを正して頂きました。

れんこん七変化がいよいよ始まった感じです。

こちらはれんこんカツ。
よく肉を挟んだはさみ揚げってありますが、これはあえてれんこんだけ。

物足りないかと思いきや、これがおいしい。甘いんです。
普段は控えめなれんこんの甘みが、これははっきり分かる。

ウスターソースが準備されていましたが、うっすら塩味がついていたので、もうそのまま頂きました。
厚切りがグーです。

れんこんではなく、これは間引きした人参の葉を揚げたもの。
まさに農家メニューですね。

軽さと香りがいい。
ちょっと甘みのあるお塩でいただきました。

香りの柔らかい春菊のような感じ。
同じセリ科だし、なるほどです。

再びれんこん。
定番、れんこんの天ぷら。

れんこんの美味しさが分かります。
美味しいれんこんだから、美味しい天ぷらになるんだなぁと思いました。

最後に出てきたちょっと変わったこれは。

とけないスライスチーズに薄切りにしたれんこんをのせて、黒胡椒を振って焼いたもの。

これは酒のつまみですね。
いや、酒というよりワインですかね。
だからつまみというよりは、アンティパストという感じですかね。
あまりワイン飲みませんがね。
ひっくり返すとこんな感じ。
とろけるチーズだと溶けてチーズがでろんと溶け広がってしまうので、とろけないチーズを使うのがミソです。
 
最後の黒胡椒が効いている。

なんでもどなたかがススキノで仕入れてきたアイディアだそうです。
どうりでね。

今回いただいたれんこん料理は実はほんの一部であって、分かりやすく基本的なものを準備してくれたのですが、いやいや、最高に満足でした。

素材には素材の持つ力があります。

発想と、発想がなければヒントと、そしてちょっとの手間と。

たぶんそういうことなんだと思います。

だって食べてこんなに美味しいんだもの。


今日の僕の栄えあるベストれんこんメニューは、菅谷さんの奥さんのれんこんサラダでした。

このサラダ、いつもお世話になっている札幌の元バイヤーの方が、職を辞する時のご挨拶の葉書で「菅谷さんの奥様のれんこんサラダが忘れられません」と記していたんだよ、って菅谷さんに教えてもらいました。

その気持がよく分かります。

その方と同じものを頂いたことも、個人的にはじんわり嬉しいです。

みなさんご馳走様でした。


たそがれマッコリ ~土浦~

土浦に来ました。

目的はれんこんです。

マッコリ鈴木さんに田んぼを案内してもらいました。
れんこんは、畑ではなく「田んぼ」というのです。

れんこんの葉は枯れてきています。

遠くにくっきり筑波山が見えました。
山頂がちょっとへこんでいるように見えるあの山です。

台風18号の影響はないとはいえないようで、葉が一面なぎ倒されるようなところまではいっていないようですが、茎が傷ついたり折れたりはありそうで、その影響で、年明けに出荷するために土中に眠っているれんこんの傷みが心配なようです。

ちょっと近づいてみました。

少し残念なことにれんこんの風景は、花の時期はいいけれど、収獲の頃は頑張って撮影してもちょっとさみしい色合いです。

花の時期はこんな感じ。
マッコリ鈴木さん撮影。
神々しいです。

マッコリ鈴木さんです。
たそがれマッコリです。

これから、場所を移しマッコリ鈴木さんプロデュースのれんこん勉強会です。


霞ヶ浦に夕日が沈みます。




上野駅で記念写真を


上野駅で乗り継ぎの列車を待つあいだ、駅の外に出たら、「ああ上野駅」の碑の前で記念撮影をしている年配のご夫婦を見かけました。

何度も何度も入れ替わり立ち代り碑の前に立っては、あーでもないこーでもないと言っているようでした。

想い出の歌なのでしょうか。
今まで出歩けなかった分、今旅の楽しみを謳歌しているのでしょうか。
それとも、なんでも撮りたがるお年ごろなのでしょうか。

風景に、勝手にストーリーを感じて、僕もパチリと撮ってしまいました。

僕もなんでも撮りたがるお年ごろなもので。


2013年9月26日木曜日

ヒカリエ


大きな窓ガラスの向こう、すぐそばに渋谷ヒカリエが見えます。

久しぶりのみなさんと会えました。

「原料を知っている強み」について、栗の甘露煮のお話を例に聞くことが出来ました。

そうだよなぁ、どんな加工品も基本は全て素材だよなぁ。

今の経験は他では得難く、食品を扱う仕事の基礎中の基礎を勉強できているんだなぁと思いました。

そう思うと、今は相当貴重な訓練の真っ最中だと実感しました。

本川さんの話は油断できません。
特に会議が終わった後の話は。

さりげない言葉の一つ一つが時折キラっと光るような気がします。
気づかなければ気づかないほどさりげないから、聞き手としては気が抜けません。

自分がひよっこだなぁと感じられて、とてもうれしく思うのです。


お、楽天が優勝しました。

あの超弱小球団がねぇ。

興味のない人にはたかがプロ野球かもしれませんが、僕らにとってはとても感慨深いです。

野球の底力、見せたなぁ。


気分のいい東京の夜です。

2013年9月23日月曜日

さざなみ


正しいけれど、正しくないってことがあると分かりました。

言っていることは正しい。
筋も通っているし、全くの正論で、正しいか正しくないかと正面から聞かれたら、はい正しいですと答えるしかないほど、それは正しい。
理屈ではそうかもしれない。

でも、なんだか納得出来ないことってあるんですね。

始末におえないのは、その「正論」を言っている本人が、自分は完璧に正しいと思っていること。
そこがまためんどくさい。

「正論」がストンと気持よく聞けないのは何でだろうって、ずっと思っていました。
その理由が少しわかりました。


人の気持ちというのは安定しているようで、実は自分でも気が付かないほどの小さなさざなみが起きています。

「正論」は、時にその小さなさざなみを大きく揺らしてしまうことがあるようです。
なぜなら、その「正論」は、人の感情を冷たく排除するからです。

クールにディベートする様は、一見知的風に見えるけれど、たぶんけっこうバカです。滑稽です。
自分が見えていないのです。むしろ自分に酔っているのかも。

言ってることなんとなく正しそうだけど、でもそうじゃねぇだろ、なんか間違ってるよそれ。

そんな風に思うのです。


自分ってそうだったかも。
人のふり見て気が付きました。

いろいろと気が付きました。
いろいろと反省しました。

自分が全く正しいこと言ってるって思い始めたら、ちょっと気をつけたほうがいいのかも。
正しいけれど正しくないってこと、あるよなって。

忘れないように書いておきます。




2013年9月22日日曜日

おいしいふくしま、できました。


今日は年に何度かまわってくる日曜当番。

ひっそり人気のない事務所に来たら、棚の戸にポスターが貼ってありました。

福島から届いたポスターでした。


おいしい

ふくしま、

できました。


ついつい見てしまいます。

たぶん、笑顔だからだと思います。



2013年9月21日土曜日

父親になるということ


いつもお世話になっている方と、その方の大学生のご子息と一緒に食事をしました。
彼は21歳、就職活動中です。

僕がかつて抱いていた悩みを抱えているようです。

描けない、見つからない、という悩みです。

アイリッシュウイスキー。
それぞれずいぶんと香りが違います。

僕のことも話しましたが、それよりもやはり普段聞いたことのない父親の話は刺激的だったのだろうなぁと思います。



僕は、父と子の二人の会話を聞きながら、自分と自分の父親とを重ねていました。



父親は父親で、思い悩むことだってあるのです。

確信していることなんて、もしかしたらほとんどないのかもしれません。

でも、子供に接する時は、確信している振りをするのだと思います。

最近、そう思うようになりました。

 ちょっと特別なジン。
「モンキー47」という名の、ドイツのプレミアム・ドライ・ジン。
これまた特別なトニックウォーターで割ったジントニックは、初めての味でした。

僕にも娘が二人います。

男親は、子供が生まれた瞬間から、父親になるために、なろうとして、歩き始めるのだと思います。

10年前に比べたら少しは父親になれているだろうかと、僕は、父子の会話を聞いてぼんやり考えていました。