2012年6月30日土曜日

ボールパーク


すぐそばで、「カズオー!カズオー!」と、まるで親戚の子供を呼んでいるかのように、熱心に叫んでいるおっちゃんがいました。

「持って来い!持って来い!」と叫んでいるおっちゃんもいました。
自分たちがいる外野席までボールを飛ばせ!ということです。


子ども達は、試合そっちのけで風船集めに一生懸命。
Kスタでは、飛ばされて落ちた風船を10個拾うと、1枚シールがもらえるしくみなのです。
子どもを上手に使うね。

満塁。
枡田選手が相手のエラー絡みで、ランニング満塁ホームラン的に(実際は2塁打+エラー)ダイヤモンドを駆け抜けると、みんな総立ちで熱狂。

それを尻目に子ども達はかき氷に夢中。

8-4で勝利。

みんなみんな、子どものように笑顔でした。

2012年6月29日金曜日

初めての大谷果樹組合

季節は移り変わるから、まさに今しか見られない、そんな風景があります。

今年は、いくつもの風景を見逃してしまった気がしています。

忙しいのはみんな同じです。


今日、谷口さんと山形朝日町の大谷果樹組合へ行きました。
産直のりんごの産地です。

僕達が来るのを、大谷のみなさん、今や遅しと待っていてくれました。

産地を初めて訪れ、りんごの花の可憐さを聞いた谷口さん、来年は花の咲く時期にぜひ来たいです!と熱く思いを口にしていました。

それは、谷口さんが大谷のみなさんの熱い思いを感じたから、なのだと思います。彼の驚いたこと、感じたことは、僕にとっては当たり前のことでもあり、新鮮でもありました。

一言も聞き漏らすまいと、一生懸命ノートを真っ黒にしていました。


昨年と違い、今年はりんごは順調なようです。特にふじ。安心しました。

雨はほどほど少なく、昼夜の寒暖差がかなり大きく、いかにも果物が美味しくなりそうな気候が続いています。

でも、こんなにうまくいくはずはないと思っているんだ、と志藤さんは訝しげ。

もはや天気ほど、信用のならないものはないのです。


8月にまた来ることを約束し、産地をあとにしました。

一昨年の5月に見たりんごの花。


花の時期こそ見逃したけれど、これからは何度でも訪れたいと思います。

2012年6月26日火曜日

こちら、特製のスムージーで御座います。


貝ヶ森という地区の委員会で、バナナについて、ジュニア野菜ソムリエとして(!)恥ずかしながらお話させていただく機会を頂きました。

今までバナナの園地は、宮崎、ペルー、台湾、そして今年フィリピンと4産地を見る機会に恵まれました。
今回は、そこで見聞きし体感したことなどをお話しました。
また、付け焼刃の栄養素のお話なんかもしました。冷や汗モノです。

みなさん眠らずに聞いて下さったので本当にありがたかったです。


話の後半、ドールの森山さんから参加者のみなさんへ、暑い季節をバナナで乗り切ろうということで、「バナナのスムージー」の提案がありました。

バナナ、パイン、ブロッコリー(生で!)、氷、水少々。

これがなかなかいける。

さすが森山さんです。
聞くところによると、森山さんはドールさんのオシャレリーダーという噂も聞きました。

そういえば物腰は柔らかで、語り口もとても丁寧。

食材を持つ上品な仕草は、そう、まるで。


執事そのもの。

特に、銀の器にそっと添えた左手が。

「お嬢様、こちら、特製のスムージーで御座います。」

今にもそう言ってくれそうです。


この前のフィリピンでは、現地案内から通訳まで、とってもお世話になりました。

これからもよろしくお願い致します。

2012年6月25日月曜日

すいかの食べ頃

僕が不在にしていた時、問い合わせの電話があったそうです。

「すいかの食べ頃っていつですか?」



???


果物を選ぶ難しさの一つとして、「食べ頃が分からない」というものがあります。


メロンやラ・フランス、アボカドやバナナ、マンゴーなど、食べる瞬間を間違うと全然おいしくない!ってこと、ザラにあります。


実は基本的なことでも、意外とわからないことも多い。
何でもそうです。

僕は仕事柄果物については分かることも多いですが、魚介類とか日本酒とか競馬とか木刀の材質とか、さっぱり分かりません。知らなくてよく恥ずかしい思いをします。
とっても詳しい人、いるよなぁ。


僕達が当たり前と思っていることでも、そうじゃない人ももちろんいる。

当たり前って思うと、見えなくなることあるよなぁと思います。


すいかは、収穫した時で決まるので、届いた時が食べ頃ですよ。

もったいぶらずに、お早めにどうぞ。


2012年6月24日日曜日

時には充電を



産直センターふくしまの遠藤さんのピオーネ。
順調です。



大したことのないエンジンをその力以上にフル回転させれば、いずれオーバーヒートしてしまいます。

時には休息と充電も必要ですね。


昨夜、超々久し振りにライブに行きました。

音楽はいいですね。

2012年6月23日土曜日

産直提携協議会 in 産直センターふくしま ~つながっていれば~

今年の産直センターふくしまさんとの産直提携協議会は、組合員理事さんにも参加いただき、ぶどう、桃、梨の畑巡りもしました。

岩手からお越しの佐藤さん。
福島郡山からお越しの有松さん。
福島市からお越しの前島さん。

組合員理事のみなさんが一生懸命なのは、きっと生産者の方々が抱える思いを出来うる限り聞きとっていこう、知ろう、分かろう、という気持ちのあらわれなんだろうな、と思いました。

産直センターふくしまの直売所、「産直cafe」。
さくらんぼ売り出し中。
あれ?どこかで見た人が。。
あぁ、青森の。。。
真剣に品定め中です。

がんがん桃の実を摘果する渡辺さん。
もったいない、と摘果した桃を持ち帰る人も。もちろん、我らがJ内部長その人です。聞けば、ぬか漬け、塩麹漬けにするそうで。ほんとに漬かるのかな。。。

ピオーネ生産者の遠藤さんの畑でパチリ。笑顔がまぶしい。

阿部哲也さんの梨畑で。木漏れ日がまぶしい。



辛いこと苦しいことはまだまだ続きます。

何も変わっていない、何も終わっていない。

戦いはまだまだ続くという、産地のみなさんの言葉は忘れられません。

そんな状況の中でも、つながっていれば、私たちは負けない。

その言葉をいつも思い出しながら、前と上をむいて、明るく前に進もうと、思いました。


2012年6月22日金曜日

しじみストラップ

僕が月に一度行っている委員会(地域ごとの組合員さんのあつまり)は、東松島町大塩地区の約270世帯ある応急仮設住宅内の集会所、「ひまわり集会所」です。


そこのみなさんで作っている、素敵なストラップがあります。



しじみストラップ。

しじみの貝殻にちりめんを巻きつけたストラップで、全部違くて、どれも素敵です。
娘たちの分にと、4つ買いました。

東松島市の北を流れる北上川では「北上のべっ甲しじみ」と言われる良質で大粒のしじみが採れていたのだそうです。今は震災の影響でほとんど入手できないため、主に青森県十三湖のしじみを使っているそうです。

ひまわり集会所の支援ボランティアの方々が出している集会所の案内文には、こんなことが書かれていました。


津波に流されながらも助かった方や、厳しい被災地での生活を乗り切ろうと頑張っている方が皆様に「強運」のおすそわけと感謝の気持ちを込め、一つずつ手作りにした品々です。まだ作り始めたばかりですが、試行錯誤しながらより良い物を作ろうと頑張っております。(一部抜粋)。


ここの自治会長さんにおはなしを聞いたら、

ここの住宅でこういうの得意な人がいてね、それではじめたの。たくさんみんな来てくれるから、来てくれた人には感謝を込めて。あとは1個300円以上で、どこかで販売してね、って渡しているの。

とのことでした。

みなさん、とても屈託のない、笑いの絶えない明るい委員会です。

しじみストラップ、1個300円。

私も、窓口です。

2012年6月17日日曜日

伝える、伝わる、伝わらない。


お世話になっている方からの戴き物です。

上品で濃厚なプリンでした。

とても嬉しく、おいしく頂きました。ごちそうさまでした。


どうしても伝えたい、伝えなくてはいけないことがあります。

言葉にしないけれど、伝わることもあります。

言葉にしても伝わらない。でも、伝わらなくてもいい、それでもいい。
そういうことだってあります。

それは、諦めという投げやりなものでは決してなく、自分の気持ちということです。


本当に伝えたいことは、やっぱり言葉にはならないんだなぁ。

最近は、そんなことばかり考えています。

2012年6月12日火曜日

ぶどうの花が咲き始めたよ

産直センターふくしまの、ピオーネの花。

一つ咲き始めました。
分かるかな。

葉も茂ってきました。

高圧洗浄機で剥いだ樹皮も茶色く硬くなってきました。


ぶどう部会長の遠藤茂さん。

いつも明るく迎えてくれます。

雨の日でも。

それが嬉しいです。

2012年6月7日木曜日

ようこそ。


ザ すだち。

和洋折衷(?)のネーミングがシブすぎる、爽やかなドリンクです。

プルタブを開けた瞬間の清冽な香りと、爽やかで弾けるようなフレッシュ感がいい。


そんな、まさに「ザ すだち」なメンズ(略してスダメン)が今週から仲間入りです。

果物分類を担当することになった谷口さん。

実際は、写真よりもっとずっとスダメンです。

これからよろしくお願いします。

2012年6月5日火曜日

365日



福島県川内村役場。

川内村は、村内の4割が20km圏内の警戒区域でした。

今年の4月1日に20km圏内の警戒区域が見直され、20km圏内でも比較的線量の低いところは許可なく立ち入りが出来るようになりました。

「避難指示解除準備区域」という区域名です。

いずれ自分のふるさとへ戻ってくるときのための準備ができるようになったのです。

でも、宿泊は出来ません。
自分の家なのに。

村役場の方の案内で、実際にその区域へ行きました。

かつて田んぼだった場所で風に波打っていたのは、稲ではなく、群生した背の高い雑草達でした。みわたす限りでした。

小学校、中学校、保育所。

どこにも線量計がありました。
意外だったのですが、どこも線量は低かったです。

村中で、徹底した除染作業が行われていました。とにかく人力の大変な作業です。

遠藤村長からは、「帰村宣言」に込められた思いと、そこに至るまでの葛藤と判断の難しさについてお聞きすることが出来ました。

「戻れる人から戻りましょう。心配な人はもう少し様子を見てから戻りましょう。みなさんの自主判断に委ねます」という遠藤村長の思いで出された「帰村宣言」を受けて、一部の村民は戻ってきているそうです。


でも、人が戻ってきただけでは、暮らしは元に戻りません。

川内村の経済圏は、お隣、富岡町だったそうです。
買い物も、学校も、病院も、職場も、その多くが富岡町にあったそうです。今は立ち入ることができない町です。

村内で、食事の出来る店は、たった1軒のお蕎麦屋さんだけ。
村唯一のコンビニも、品揃えは以前に比べとても少ないそうです。
以前は112人の児童が通っていた小学校では、今戻って来ている16人の子どもたちのために、3人の給食のおばちゃん達が心を込めて毎日給食を作っているそうです。


「暮らす」ということは、網の目のようないくつもの繋がりが複雑に織り成して成り立つこと。

僕達の365日は、そんな繋がりの中で過ぎていっている。

それを、あまりに厳しい現実が教えてくれました。


いろんな意見や考え方はあるだろうけれど、この地に立てば、分かることがあります。

僕は、分かりました。

2012年6月1日金曜日

ありがとうでは足りなくて

「ありがとう」としか言葉が見つからない時があります。

ぜんぜんそれじゃ足りない、気持ちの少ししか表せていない、もっと何か言葉あるでしょう。

そう思って、自分のまわりに浮かんでいる言葉を一生懸命探すけれど、それ以上の言葉は見つからない。

言葉は気持ちを超えられない。

そんな時は、足りないことは分かっているけれど、「ありがとう」としか言えないのです。

どんな風に伝わっているかは、分かりません。
でも、相手の表情を見れば、少しは分かります。

今日、また一つ大切なことを気づかせてくれました。
自分の未熟さを痛感したとても情けなくなったことがありました。
優しくないなぁと思ったのでした。

そんなことは、普通は誰も教えてくれません。

いたってシンプルでとても根本的なことです。

同じ失敗は繰り返さないようにしたいと思います。

ありがとうではぜんぜん足りないけれど、それでもやっぱり、ありがとうございます。