2013年11月15日金曜日

土佐鷹づくし ~高知県安芸~

高知県安芸市。

ここに美味しいなすがあると聞いてやって来ました。

その名も「土佐鷹(とさたか)」。


高知にしかない、新しい品種です。
いかにも高知らしい、いい名前です。

なすって、そんなに珍しいものでもなく、いやむしろかなりありふれたものだし、そんなに違いってあるのかなっていう野菜ですが、実はいろいろとあるんです。意外と。

9月のれんこん尽くしが忘れられず、今回はあつかましくもなす尽くしをリクエストしてしまいました。

畑を見たり話を聞いたりすることはもちろん大切です。

でも、もっと大切なのは、どんなシーンでどうやって食べられるか、だと思います。

そこが僕の弱いところなんですね。

だから、なす尽くしなんです。
ただの食欲ではありませんので悪しからず。

というわけで到着そうそう、並べられたなす料理の数々。

品種は全て、土佐鷹。

すごい。

なすカレー。

なすの乱切りが存在感満点で「なす食べてるー」って感じがしていいです。
僕はカレーが世界で一番好きなのですが(どうでもいい情報ですが)、このカレーはかなりのこだわりを感じましたね。奥深い辛さがグッと来ました。カレーとしても最高でした。

なすのたたき。

高温でカラッと素揚げした土佐鷹に、ほぐした焼きさばやあじ(シーチキンでも可)、みょうが、生姜、大葉をのせ、ポン酢をかければ出来上がり。
今回はここのゆずを使った「丸絞りゆずポン酢」をかけて。

これ、最高です。
めちゃんこ最高です。

揚げなすのねぎみそだれかけ。

これもやはり素揚げ。
なすは素揚げをすると甘みが増すのだそうですが、なーるほど実感です。

土佐鷹の皮の柔らかさがよく分かります。

なすのつくね焼き。

今回料理してくれたお母さんたちは単純に「なすの肉のせ」って言っていました。そのとおりですね。
子どもにウケそうです。
だからでしょうか、僕は大好きです。
どのなすでも出来るのでしょうが、これも皮が口に残らない土佐鷹が合うようです。

なすの海苔の佃煮和え。

今回の新作です。
これは、なんと生の土佐鷹。
土佐鷹は皮も実も柔らかいから、生でもいけるのです。

きゅうりの塩もみのように、薄切りにした土佐鷹を塩でもみ、海苔の佃煮とごま油で和えただけだそうです。ここ高知は海苔が特産で、お土産屋さんには海苔の佃煮がずらっと並んでいました。それを生かしたメニューでした。

アクもなく柔らかく食べやすかった。本当に生?って聞いてしまうほど、違和感なしでした。

土佐鷹が浅漬けにむいている理由がよく分かりました。

最後は番外編。

ナスバーガーです。
モスバーガーではありません。

刻んだなすと肉味噌に卵がよく合っていました。
というか、よく考えますね。


いろいろ作っていただきましたが、どれも完璧に美味しかったのですが、その中でも僕のハートを鷲掴みにしてくれた、今回の栄えある土佐鷹大賞は。

やっぱり「なすのたたき」でした。

これは本当に美味しかった。
箸が止まりませんでした。

なんともジューシーだったなぁ。


土佐鷹の特徴は「アクが少なく、果肉が柔らかく、しかも皮も柔らかい」ことです。

だから浅漬にむいている、と思っていましたが、いやいやいやいや、これは、真っ先に浅漬って言うのはもったいない。

浅漬(生)にしても美味しいということは、フツーのなすに比べて、それだけ柔らかくアクが少ないということ。

そうか、なすの美味しさの大切なポイントって、「柔らかさ」なんだなぁと思いました。

だからこの土佐鷹は、浅漬の前に、揚げたり炒めたり焼いたりすることで、その美味しさはより分かるような気がしました。

今までは九州の長なすを「皮が柔らかいので浅漬に」と言っていましたが、土佐鷹があれば充分かもしれません。


さらには、樹が疲れてくる終盤期(4~6月)でも品質が安定しているのも魅力です。

品質の安定って、とっても重要です。
いつ食べても美味しいってことですから。

ドカーンと実ったかと思えば、ガクンと実る量が落ちるということが少ない品種だそうで、だから樹が比較的元気に最後まで頑張ってくれるのだそうです。


全国でも有数の日照時間の長さを誇る安芸市。

なすには最適の環境なのです。


たかがなす。

されどなす。

大したもんです。

みなさん、ごちそうさまでした。





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