2012年2月10日金曜日

ミクロの不思議


何の変哲もなさそうに見えるけれど、実は秘密があります。

デコポンが特別?

いやいや。

袋です。

この袋に入れておくと、このデコポン達は夏まで悠々持ちます。
極端に暑くなければ常温でも。
右の袋に入っている葉っぱ。これがずっとしおれないのです。不思議です。

この袋には、目に見えない小さな小さな穴がいくつも開いていて、収穫後も呼吸を続けるデコポンを、窒息させないようにでものびのび呼吸もさせないようにして、冬眠状態にさせるのだそうです。

右と左の袋は、ビニールの柔らかさが違うだけで、性能はいっしょ。

ちなみにこの袋、デコポン専用。
たとえば他のオレンジを入れてもだめなのです。
なぜなら、それぞれの果物で呼吸の量が違うから。

デコポンの呼吸に合わせて、ミクロの穴の数を決めているそうです。

その数は、、、企業秘密なのだそうです。
でも、その穴の数を知っていても、僕らの人生にはあまり直接の恩恵はないので、秘密のままでもよいですが。


人の体は気温が高くなると酸味のあるものを欲しがります。
でも夏の時期は桃、メロン、すいか、なしなど、甘いものがいっぱいで、柑橘類はない。

真夏のカーッと暑い時期にデコポン。
これはたぶん相当おいしいね。

食べる側の変化でおいしさ(おいしさの感じ方)が変わるって面白いです。
こんな時、僕達も動物なんだなぁと思います。
まあ、いつも動物っぽい人もいますが。身近に。いい意味で(←フォロー)。


そんな特殊な袋があっても、肝心なのはやっぱり果実そのもの。
なんでも日持ちするわけじゃありません。
袋だって万能じゃありません。
人が作ったものであって、魔法じゃありません。

それを忘れてはいけないのです。



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