2012年3月31日土曜日

剪定


剪定(せんてい)って、枝を切ることだと思っていました。

言葉の意味は正しいのですが、そんなに軽いものではありませんでした。

「バヤ切り5年」という言葉があるそうです。
りんご作りを始めるなら、まずはじめに剪定の名人について、まずは5年間ひたすら「バヤ(切るべき枝)」を切って剪定を覚えなさい、ということだそうです。
切っていい枝、切ってはいけない枝、それを木全体のバランスを見て判断するそうです。木ごと、場所ごと、品種ごと、全部違うそうです。

また、剪定さえ出来れば、とりあえず食ってはいける、とも言われているそうです。

そして、剪定ほど楽しいことはない、とも聞きました。

もし剪定をするな、と言われたら、多くの人はりんご作りをやめてしまうんじゃないか。少なくとも私はやめる。先のことを考えながら、りんごの生理を考え、りんごが育ちやすいようにしてあげる。それくらい剪定って楽しいよ。

そのりんごの先生は、そう楽しそうに言うと、最後に一言、こう付け加えました。

相手の立場になって考える、ということだよ。


その先生とは7年前にたった一度だけ会っていて、「この出会いは将来きっと大切なものになるよ」と言われたのをはっきり覚えています。

僕はその時はピンときませんでしたが、人の縁で今回たまたまお会いすることが出来、また縁の不思議さを感じました。

津軽のりんご畑は、まだまだ優に1mは積雪があります。

雪というのは、上(表面)からだけでなく、下(地面)からも解けていくそうです。地面で微生物たちが活動を始め、地温が上がるからだそうです。

自然はうまくできているんだよ、と教えられました。


ありがとうございました。

4 件のコメント:

  1. 男枝、女枝、男リンゴなども勉強しましたね。

    とにかく、樹作りの第一歩に入ったのです。
    「果樹作りの基礎」を勉強し、違いを見つけることが
    課題です。

    葉の重要さを思い知ることです。

    ゴリラ

    返信削除
  2. チョイワルオヤジ2012年4月2日 9:48

    弘前に行ったときに、相馬村の悟ちゃんが言っていた台木の話を覚えていますか?三つ葉?丸葉?は覚えていますか?
    そのときに選定のことも言っていました。
     リンゴの木一本一本性質が異なるので樹勢を診ながら選定するんだ。
     
    あれから、台木のことや剪定についても勉強したが、枝を切る勇気はありません。
    間違った剪定はその年の収穫を左右するのだから。
     リンゴの木からご褒美もらえるために、もっと勉強しよう。
     そうすれば生産者の気持ちに一歩近づけると思うんだ。

    返信削除
  3. ゴリラさん

    貴重な貴重な、得難い体験でした。
    精進します。
    これからもよろしくお願いいたします。

    返信削除
  4. チョイワルオヤジさん

    普通では聞けない話、聞いてきました。
    ずっとずっと勉強です。

    返信削除