2011年5月14日土曜日

さくらんぼ

山形県寒河江に行ってきました。
今年のさくらんぼの第2回打ち合わせです。

去年は春先の低温で遅れ、6月の高温で色が着かずと大変な年でした。
今年は・・・今年も大幅に遅れる見込みで、すでに花の開花で1週間遅れています。
冬期間の記録的な豪雪や低温が影響しています。ピークは7月の第1週の見込みです。これからの天気次第でもありますが。
でも、数量は豊作のようです。花の数も多くたくさん咲いていました。期待大です。

産地の方に、花の数ではなく、花そのものを見て分かる豊作傾向の見方を教えてもらいました。
下の写真のような花が多いと、今年は豊作だ、と言われていて、ほとんど外れないそうです。

じーーーーーーっと見ましたが、何も分かりませんでした。

答えは、「めしべの数」でした。
よく見ると、めしべが2本あるのが分かります。
めしべが2本あると、「双子のさくらんぼ」になります。さくらんぼ同士がくっついているあれです。子どもには人気ですが、農家には不人気です。
この「双子のさくらんぼ」が多い年は、必ず豊作になるそうです。JAさがえ西村山の細谷さんに聞きました。

なぜ今年はこれが多いのですか?

去年の夏、暑すぎたでしょう。樹自身が危機感を持って、たくさん実をならせないとダメだ!と思ったようなんです。だから普通一つの花に一つしかないめしべが、2本あるんです。見られるのは今時期だけです。これらの花は、すぐに摘まれてしまいますからね。

へぇぇぇぇぇっ!。

とっても驚きました。
さくらんぼも、静かに頑張っているのです。必死さが伝わってくるようでした。


今年は、ハウスのさくらんぼが極端に遅れていて、今時期で前年の66%しか出荷されていません。
理由は大震災。燃料がなく、凍らせない程度(1℃)にしか、加温が出来なかったからです。
それでも、ハウス内では真っ赤なさくらんぼがたくさん実っていました。
つまみ食いさせて頂いたさくらんぼは、一粒なのにとてもとても甘く、幸せな気持ちになりました。

下の写真は「紅秀峰」という、露地であれば佐藤錦の後に出てくる品種。赤色が濃く、おしゃれに言えばまるで赤い宝石のようです。ハウス栽培で今なっていました。最近人気のとってもおいしい品種です。

もう少しで、この宝石達は、多くの多くの人達を幸せな気持ちにしてくれることでしょう。
季節の巡りが待ち遠しいと思いました。

2 件のコメント:

  1. めしべの数・・・。
    勉強になりました。
    我が家のさくらんぼの木も観察してみます。
    それにしても北海道は寒く、農作業が止まっております。
    アスパラもう少々お待ち下さい!
    間もなく百合根おじさんからアスパラおじさんに衣替えしますので・・・。

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  2. いしけんさん
    さくらんぼの木あるんですか!またびっくりです。
    季節は時々足をもつれさせながらも、巡っていきます。せめて今年はスムーズに歩いて欲しいです。
    アスパラの季節が待ち遠しいです。

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