2011年5月27日金曜日

農産部会

日生協で全国の事業連合の農産バイヤーが集まる会議(農産部会)があり参加してきました。

通常は各事業連合の業績や取り組みの報告、交流があるのですが、今回は冒頭に時間をいただき、この間のご支援に対する感謝と、3.11で全てが止まってから2週後の25日に緊急チラシを印刷するまでの経過、現在取り組んでいる「がんばろう福島農産品応援ボックス」のこと、今回のような緊急時の産直産地への対応についての提案、これから考えていることなどをお話させてもらいました。

みなさん、とても真剣に聞いてくださいました。
そして、一つ一つに暖かく頷いてくれました。

実際に支援活動に泊まりこみで来てくれたコープ九州事業連合の本川さんや、4.7の震度6強の余震当日にお見舞いに来てくれたコープ北陸事業連合の斉藤さんも出席されていました。自エリアでも大きな被災があるコープネット事業連合の橋本さんもとても心配してくれていました。橋本さんは福島県郡山出身で特別な思いもあるようでした。

とてもとても心配してくれていました。
だから、僕が全然暗くなく、いつもどおり元気だったことでみなさん「安心したよ」とほっとした笑顔で言ってくれました。


翌朝ホテルでテレビをつけていたら、「東北地方で強い地震がありました」とテロップが流れました。ドキッとしました。いわき地区で震度3の地震があったことが、その後流れました。渋谷では全く揺れていなかったから、なおさら苦しくなりました。そして、どうしてこんな気持になったか考えてみて、分かったことがありました。

自分のいるところが揺れていないと、地震の実感が全くわかないのです。だから想像だけが際限なく広がっていく。心配だけが膨らんでいく。現地にいれば、実際はその地震が時々ある余震程度だったとしても。

今回参加されていたみなさんも、そんな思いでテロップを見て、心配してくれていたんだろう。
だから、僕がいつもどおり元気だったことで、安心してくれたんだなと思いました。

「被災地から逆に元気をもらいました」と言っていただくことがあります。
ブラウン管を通してしか分からないと、良くない想像だけがパンパンに膨らみます。だから、実際の僕達が明るく元気にしていることが、膨らんだ心配とのギャップを埋めることになり、安心してくれるのだと思いました。安心することで、みなさんの元気になるのだと思いました。それが「逆に元気をもらう」ということなのかな、と感じました。

僕達の元気が、みんなの元気につながるのだと思いました。



コープしこくの丸山さん。
「今回、生協ってかっこいいなって思ったね。普通のスーパーじゃなかなか出来ないよ」
あったかい笑顔は、初めて会ったような気がしませんでした。

震災からの1ヶ月間で、全国の48生協から1900人の人が駆けつけてくれました。

全国のみなさん、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。




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