2010年12月22日水曜日

なつかしい味

「今回届いたみかんは大変に甘く、なつかしい味でした。涙で池が出来るほど美味しかった」

こんな声が組合員さんより寄せられました。よほどの感動だったことがびんびん伝わります。「舌の記憶」だと思います。
「なつかしい味」というと、すぐに思い浮かぶのは台湾バナナ。父が子供のころの遠足の楽しみはバナナだったと聞いたことがあります。他には、夏みかんやプリンスメロン、紅玉なんかも懐かしいようです。印度りんごというのはどんなりんごなんでしょう。まくわうりも一度食べてみたいです。長十郎なしは今でも宮城の特産です。酸味があるもの、甘すぎないもの、あっさりしているものが多いようです。台湾バナナは真逆ですが。


トマトにもなつかしい味のものがあります。
それは甘みだけではない、酸味もあって、何よりトマトの味が濃い。
共同購入でも春先、毎年たくさんの「おいしかった」の声を頂くトマトがあります。
でも、そういうトマトは得てして作るのが難しい。あまり収穫量がとれない。その上病気に弱い。こんな状況もあり、作付は年々減ってきています。でも聞くと、作っている人も新しい品種よりこのトマトが好きだと言います。

今回産地を訪問し、なかなか作るのが厳しいから、これからその品種限定での出荷は難しいかも、と言われました。けれど、組合員の声からの熱い声を伝え、毎年待っている組合員がいるんです、ということを部会長さんへ熱くお話ししました。
その甲斐あってか、出張から帰ってきた3日後、サンネットには年明けからもこの品種限定で出荷します、と産地からとても嬉しい、ありがたい連絡がありました。部会長さんが部会のみなさんへ理解をいたただいたとのことでした。

今回は部会長さんにしかお会いできなかったので、次回生産者の皆さんにお会いし、皆さんのお話をお聞きしようと思っています。
このトマトを楽しみに待っている人達へこれからも変わらず届けるためにはどうしたらいいか。本当に懐かしい幻のトマトにしてしまわないように。一緒になって考えていこうと思います。

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