2010年10月30日土曜日

ドリームプラン

子供たちに夢を持ってもらいたい、子供たちが夢を語る社会にしたい、そんな夢を持つ美容師さんが仙台にいます。その方を特集した短いドキュメンタリーが先日地方版のテレビで放送され、いつもその方にお世話になっている我が家の娘が、髪を切ってもらう子供として出演させてもらいました。

ど派手なピンクのスーツにシルクハットをかぶる、かなり個性的な美容師さんなのですが、子供たちの心をしっかりつかみ、子供たちは自分の夢を口にするのです。その表情はどんどんいきいきしていくのです。その美容師さんは「ミスター」と呼ばれています。それも不思議です。ミスターは、子供専用の髪切り部屋で髪を切りながら、「夢はどんどん口にしよう。口にすると夢は叶うんだよ」、と子供たちに教えてくれていました。
ミスターさん。実際はとても腕のよい美容師さんです。

「本気の大人が本気で夢を語る」がコンセプトの「ドリームプラン」という、全国で開催されているイベントがあり、今月行われたその仙台大会でミスターさんはプレゼンテーターとして発表されました。

複雑なご自身の家庭環境と、美容師になってから出会った子供が言った一言「夢なんてないよ。どうせ叶わないから」にショックを受けたエピソードを交え、子供たちと接する30分を、子供たちに夢を与える時間にしよう、と思ったことなどを発表されました。

プレゼンの最後に、育ててくれたおばあちゃんへ、生きているうちに伝えられなかった「育ててくれてありがとう」の言葉を伝える場面がありました。生きているうちに伝えられなかった後悔の思いと、「ありがとう」の言葉の素敵さを語り、プレゼンを終えました。会場で聞いていたうちの奥さんは、ミスターの時だけみんな泣いていたよ、と言っていました。

自分の娘がテレビに出る、という思いでそのドキュメンタリーを見始めたのですが(・・・録画してたっぷり繰り返しみてはいますが)、そのドキュメンタリー自体静かに感動しました。

そういえば、大人になってからはあまり夢を見ていないかもしれません。
数日前、大変お世話になった方が突然亡くなりました。もう直接何も伝えられません。
我が家の子供たちは今幼い夢を一生懸命育てています。
36年前の今日、6時18分に僕は生まれました。

娘のおかげで知った「ドリームプラン」。大切なことをたくさん教えてもらった気がします。




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