2010年10月29日金曜日

ブロッコリー畑でつかまえて

今日は福島県小高にあるブロッコリーの畑を訪問しました。


仙台から福島なら隣じゃん、と思うかも知れませんが、車で2時間以上かかりました。結構遠い。
こちらは、12月からお世話になるブロッコリーの園地で、共同購入では今年から初めて商品をいただく産地。一つ一つの畑は北海道ほど大きくないのですが、全部合わせると70ha。東京ドーム14個分くらいです。仙台風に言えばKスタ(楽天の球場)28個分。分かりにくいですね。つまりとても広いということです。
きちんと管理され、超干ばつ苦しい季節の中しっかりと水やりされたブロッコリーたちは、元気に育っていました。手のかけよう(水のやりよう)でこうも違うのか、と、先月地元のブロッコリー畑を見ていた僕は感心したり悲しくなったりしました。その場で生のままかじらせて頂きました。自然の甘みがおいしい。
こちらの農園は全国規模で同じ栽培方法で作られており、年間安定供給を目指しています。
でも、計画的に作っているとしても、人工のライトで作っているような工業製品ではないので、天候の影響で不安定になることもあるでしょう。スーパーにいつでも当たり前の大きさと色と形で並んでいるブロッコリーですが、真冬でも思いがけず気温が高くなって黄色く花が咲きかけてしまうこともないとはいえない。育っている時だけではなく、届くまでの温度変化も異常気象に翻弄されるここ最近。変化やトラブルに対応する柔軟な力が求められています。僕はまだまだ力不足です。

野菜高騰、レタスが198円で高い!やっぱり100円じゃなきゃ!と言っている人を報道で見ると、とても悲しくなります。198円あげるから作ってごらん、と言ったら出来る?僕はきっと作れません。時々は特売も必要でしょうが、それが当たり前だと思うのはどうだろう。報道で米が安くて嬉しいですね、とだけ言っているアナウンサーがいました。どうしてもっといっぱいご飯をたべて農家を支えましょう、と一言言えないのか。

暮れていゆく空の下、とりとめもなくそんなことを思ったのでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿