2010年8月4日水曜日

つみきのいえ

ここのところ出張がないので、毎晩8歳と5歳の娘たちにせがまれ枕元で絵本を読んでいます。

夕べは「つみきのいえ」という絵本でした。
昨日も、一昨日もその前も「つみきのいえ」でしたが。
なぜ同じ話を毎晩聞いていて飽きないのでしょう。不思議でたまりません。
でも、この本は、読み手として何度読んでも飽きないのです。


おじいさんが住むまちは、海の水がだんだん上がってきてしまうまち。
水が上がるにつれて、いえのうえにいえを建て、そのいえのうえにさらにいえを建て・・・。
だからそのまちのいえは、まるでつみきを積み上げたようないえなのです。
ある年の冬、また海の水が上がってきて、新しくいえのうえにいえを建てようとしたおじいさんは、うっかり大工道具を下のいえへ落としてしまいました。道具を拾いにしたのいえへともぐっていくと、そこは昔おばあさんが生きていた頃いっしょに住んでいた家でした。
おじいさんはさらにもぐっていきました。思い出をさかのぼって。。。


大人は大人なりに、子供は子供なりに毎日いろいろと大変ですが、それぞれがそれぞれのつみきのいえを積み上げているのだろうなぁ、きっと10年後には毎晩絵本をせがまれている今のことを思い出すのだろうなぁ、と夜な夜なせがまれ読みながら思うのでした。
自分がもう寝たくてたまらない父親は、早く寝てくれ、お願いだからと、切に願いながら、半分眠りに落ちながら今宵もきっと読ませていただくのでしょう。


「つみきのいえ」は2009年2月に第81回アカデミー賞で、邦画初の短編アニメ映画賞を受賞した映画の絵本版です。

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