2010年11月10日水曜日

本わさび丼

宮城県内にはたくさんの温泉があります。

有名なところでは、日本三御湯のひとつ「秋保(あきう)温泉」や、日本国内に11ある泉質の9種類が揃っている「鳴子温泉」などがあります。どれもいい温泉です。どれもちょっと立派です。

我が家でもよく日帰りで行くお気に入りの温泉があります。仙台から北西約50kmにある地元の温泉です。ふだん着の温泉です。

大広間ではたいてい近所の年寄り達がめいめい持ち寄った漬物や煮物などをつまみながら土地の言葉で何かをしゃべっています。夕方4時からは400円で入浴出来るので、夕方からも結構お客さんが来ます。山裾にあるその温泉のまわりには何もなくて、秋は紅葉と風にゆれる秋桜が綺麗。露天風呂で星の散らばった夜空を見上げると、その時だけはからっぽになれます。

その食堂に変わった丼がありました。
その名も「本わさび丼」。

わさびと言うと静岡が有名ですが、意外なことに宮城にも産地があるのでした。この地域は綺麗な湧水が豊富なため、上質のわさびが作られているのです。
とはいえ、本わさび丼ですか。
価格は500円。
どんなもんでしょう。試しに食べてみることにしました。

わさびは先っぽではなく、茎からするといい、とお店の人に勧められました。
ちなみに薬味としては、先は辛味が強く、茎部分は甘みがあるので、交互にすると辛味のバランスがいいそうです。

自分ですりおろしたわさびを出汁醤油に溶いて、ご飯へかけ、かっこむ。
ツーーーン!。
辛い。けれどうまい。けれど辛い。でもうまい。
すりたての本山葵はねっとりとしていて、辛いのに不思議と甘みがあるのです。

これは、大人に許された贅沢だ、と思いました。

地域おこしの一環で、休耕田を利用してまちぐるみで作られている本わさび。本わさびはなかなか高価なこともあり、全農みやぎの野菜ソムリエ熊谷さんのご提案で、夏季に共同購入でもこちらの本わさびをご案内しましたが、なかなかどうして、そんなに利用があるわけでもありません。

でも、売れる、売れないだけでは語れない大切なこともあるよな、と辛味に目を潤ませながら思ったのでした。

「わさび丼」は、宮城県加美町の「やくらい薬師の湯」の食堂で食べられます。


4 件のコメント:

  1. 僕もパクリで山わさび丼作っちゃうかな?
    明日から仙台にお邪魔します。
    試食宣伝会は、ヨークベニマル南吉成店さんと、みやぎ生協幸町店さんで行います。
    よろしくお願いします。

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  2. 以前、函館で買った「山わさび」(ホースラディッシュ)をすりおろして醤油と和えてご飯に載せて食べたことがありますが、「本わさび丼」だと香りも良いだろうし、美味しそうですね。
    今度、温泉も含めて堪能しに行きたいです!絶対行くぞ!!

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  3. いしけんさん
    いつもありがとうございます。
    レフォール丼、刺激的ですね!絶対美味しいはずです。
    試食宣伝会でお会いできることを楽しみにしています。お気をつけて!

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  4. まんまる亭さん
    いつもありがとうございます。
    山わさびもおいしいですよね!辛味の種類が違うから楽しいです。薬師の湯、ちょっと遠いけれどおすすめです!

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