2012年12月9日日曜日

雪のけやき並木


あと数時間で光の並木に変わる、定禅寺通りのけやき並木。

でも、雪化粧の静かな美しさは、それにしかない味わいがあります。


今日、ニュージーランドのネルソンという町で気仙沼に住む家族と離れ一人で高校生活を送る熊谷くんという16歳の高校生と会いました。

自分の考えをしっかりと持った、芯の強い、自分の言葉で思いを話せる高校生でした。

彼を中学生の頃から知る方も同席してくれたのですが、熊谷くんを見て、随分しっかりしたなぁと感心しきりでした。
聞けば、去年日本にいた時までの彼は、どちらかというと内気で大人しいタイプだったそうです。

そう、今日集まった高校生の何人かはまさにそんな感じでした。

年明けにニュージーランドへ行く高校生向けの説明会があり、そこで自身の留学体験を話してくれるということで、高校の夏休みで里帰りしていた彼が今日仙台へ来てくれたのでした。

ニュージーランドは今、夏。
12月から2月はじめまで、夏休みが続くそうです。


難しいことはまったく分からないけれど、高校生くらいって、新陳代謝とか細胞分裂とか変化とかつまりまるごと新しくなるっていうか、そんなのが大人の何十倍も早いんだろうかって、彼と話していて思いました。

そういえば自分の小学生の娘達もそうかも。

子どもから大人へのめまぐるしい変化の時期を豊かにするためには、たくさんの人との出会いと、見る聞く触れる感じる味わうっていう経験と、そして一番はそれらを材料に「自分で考える」ということが大切なんだろうな、と思いました。


振り向くと、雪が舞うけやき並木の下で、すぐ目の前にある結婚式場で式を挙げるらしいウェディングドレスとタキシードの二人が記念撮影をしていました。

ぐっと冷え込んできました。

2012年12月8日土曜日

向き合う

同じ文章を読んでも、自分がその人に、そのことに向き合わないと文字面しか見えません。

その文章を書いている人に、その内容に、きちんと向き合うことで、言葉だけからでも充分想いは伝わるもの。

以前に来ていたメールを改めてそんな心持で読んでみて、そのことがよく分かりました。

信念に基づいて行動している人はぶれない。

ああ、だから続けるんだな、続けられるんだなと。

想いはとてもシンプルで。

なんとなく、自分から向き合うことを避けていたのかも知れません。


いつでも出来る自信はあまりないけれど、正面から向き合う強さを僕ももっと持ちたいなと思うのでした。


2012年12月7日金曜日

大丈夫です。

夕方、大きな地震がありました。

たくさんの方々からお電話いただきました。

随分電話つながりにくいようです。

つながった方も、そうでない方も、みなさんご心配いただきありがとうございます。

今自分がいる付近は全然問題ありません。

身の回りの人たちも大丈夫です。

ただ津波警報が出ている沿岸が心配です。

沿岸の配達は途中で中止したそうです。

情報では、ガソリンスタンドが列をなしていたり、国道の渋滞がひどいと聞いています。


先ほど、地震に慣れちゃいけないよ神戸がそうだったから、と神戸の原田さんから電話で一言いただきました。

こればかりは全然慣れません。


遠くの方、近くの方、みなさん、本当にありがとうございます。

2012年12月6日木曜日

21歳

守屋青果の熊谷さんの秘蔵っ子、川村さん。

21歳、まるで少年のようなまっすぐな眼差しが印象的でした。

5月の青すぎる空って感じでした。

自分は5月じゃないんだなぁそうだよなぁ、何月かなぁ考えたくないなぁ、昔はこれでも爽やかって言われてたこともあったのになぁ。そりゃそうだよなぁもう38歳だもんなぁ、気持ちは若いつもりなのになぁ、それって成長していないってことだよなぁ、それは当たっているなぁ。そうだよなぁ。・・・だよなぁ。・・・なぁ。。。

心中、独り言が止まりません。


今回は、いろいろななすのオススメに来てくれました。

熊谷さんが見守る中、一生懸命お話してくれました。

熊谷さんが可愛がっている理由が分かる気がしました。


仕事は、考えなければいけないことがいっぱいあります。

これからよろしくお願いします!


2012年12月5日水曜日

「商品」のそのうしろに ~めぐみ野交流集会~

産直の交流集会があり、今年も大谷果樹組合のみなさんがとっておきのりんごを持ってきてくれました。

さっそく押し寄せる人人人人。

おかげさまでかなりの大盛況。

持ってきてくれたりんごのほとんどがあっという間になくなるほどでした。
始まる前には、見本のりんごが行儀よく並んでいました。


すぐ隣には、今年から復活した牡蠣が並んでいました。


分科会では、志藤さんが取り組み発表をしてくれました。
僕は野菜の分科会にいたので聞けなかったのだけれど、お話とっても良かったと谷口さん、下田さんが大絶賛でした。写真は下田さん撮影。

産直が始まったのは志藤さんが8歳の頃で、その頃から初代部会長だったお父さんの背中を見ていて、その時にはもう農家を継ごうと思っていたそうです。

産地に来たことある人!の問いかけに、会場の何人かは手を上げてくれたそうです。
皆さん是非産地に来て下さい!の熱いメッセージは会場の大勢の人にきっと届いたと思います。


その頃僕は別の部屋、野菜の分科会で、店舗勤務の若い担当者の発表を聞いていました。
その中のひとり、杉の入店の佐々木さんの話がとても良かったです。

今まで自分は産直品を「安全・安心・おいしい」という「商品」としてしか見ていなかったけれど、チーフになってからというもの、その商品の背景が気になっていったそうです。

機会があって今年実際に産地へ足を運んで、食べる人のことを思って棘のない茄子を作っている生産者や、自分の祖父くらいの年齢の方が雨の日も外で作業をしている姿を目にしたら、買ってくれる人たちにもっと色々伝えたくなったそうです。

そうだよなぁ、行くと、見ると、違うよなぁ。

それからというもの、産地のことを売り場で伝えることと並行して、逆に買ってくれた人の反応をメモし、産地へファックスを送ったりして、産地から喜ばれて、という風に、コミュニケーションが活発になったそうです。

作る人、食べる人の間にたってこれからもお手伝いが出来ればと思う、という発表でした。

佐々木さんは実際に産地に行く前から、商品の後ろに意識が行っていたところが凄いよなぁと思いました。


つないでいるいろんな人達がいるから、点と点はつながれると思いました。

自分もその一人なのです。

改めてがんばろうと思いました。

2012年12月4日火曜日

私たちのスタイル ~十文字こだわりぶどうの会~


始まる前に挨拶をして、シーズンが終わったらまた挨拶をする。

電話でも出来るよ。

でもそれじゃぁだめだ。

会わないとだめだ。

それが私たちのスタイルなんです。


今日、仙台に来てくれた、秋田県横手市の「十文字こだわりぶどうの会」の小松会長の言葉でした。


ああ、おんなじだ、と思いました。


ぶどうの病気、記録的な豪雪に苦しめられた3年間を乗り越え、来年には平年作近くに戻れる見込みだそうです。

小松さん、もうさっそく、来年のスチューベンは10月4週まではいけるけれど10月5週はどうかなぁなんて、来年の秋の企画の話まですすめるあたり、さすがです。

小松さん:忘れないように早く話しておかなきゃ。

僕:いやいや早すぎて忘れることもあるから。

小松さん:あっはっはっ!!!

みんな:あっはっはっ!!!


なんとも賑やかでした。


今年1年、おいしいぶどうを、ありがとうございました。

来年が、今年よりもっといい年になりますように。


来年は腕のいいカメラマン(ウーマンです)も連れていきますからね!

イケメンの準備、お願いしますよ。

もちろん小松さんも撮りますから。


来年も、どうかよろしくお願いいたします。

2012年12月3日月曜日

プラチナのみかん


小さな小さな果実が届きました。

普通はほとんど出回らない、小さなサイズです。

僕の手のひらに乗せてみたら8個も乗りました。


隠しておいたのに、どんどんみんな寄ってくる。

たくさんあると思って、遠慮なしにどんどん取っていく。


子どもたちに食べさせたくて・・・あと3個!

だんな好きなんだよね・・・あと1個!(と言いつつ8個位取っていくのはもちろん陣内さん)。


だから、ちょっと隠すことにしました。

柿の箱に・・・。


見ただけで美味しいのが分かる。

皮がとってもむきにくくて、ついつい顔がほころんでしまう。

みかんを2つに割ると、とびきり薄いじょうのう膜(薄皮)が破けて、さのう(みかんの粒々)がはじけそう。


果たして、味は、、、言わずもがなです。


原田さんから届いた、とっておきのみかんです。

プラチナの、出会いのみかんです。

ごちそうさまでした。