紀ノ川農協の生産者のお二人が仙台に来てくれました。
今年は、7月26日の理事懇談会に、仙台に松本専務が来てくれました。
そして、9月14日の産直提携協議会で、消費者に直接思いを伝えることができたら、と井上さんが言ったことをきっかけに、今回来仙が実現しました。
提携協議会の時です。
今回来ていただいたのは、「初代産直世代」の有機キウイ部会長の井上さんと、「産直ジュニア」のはっさく部会長の岡さん。
前回の理事懇談会では、「若い担い手が中心となっている。その取組に脚光を当てたいと思っている」という松本専務のメッセージがありました。
提携協議会では、産直をはじめた親の世代を引き継いだ「産直ジュニア」という言葉を初めて聞きました。
今回は、親の世代の気持ち、ジュニアの気持ち、どちらも直接組合員さんにお話してくれました。
どうして後継者になったの?という問いに、僕と同い年の岡さんは、「洗脳かなぁ」と照れながら冗談半分(半分かなぁ?)で言っていました。親の背中を見ていて農業をしようと思った、と言っていました。
岡さんが産直を継ごうと思った気持ちを話す横で、井上さんは、まるで自分の子供が話しているのを聞くかのように、斜め下を見ながら照れくさそうでした。
そしてちょっと誇らしそうにも見えましたよ。
なんとも言えない、親の世代の表情だなぁと思いました。
誰の子ども、ということはなく、地域の子どもであり、地域の後継者なんだなぁと、その表情が無言で語っているような気がしました。
井上さんは、前の日に僕にこんなことを言ってくれていました。
「子どもたちの前では絶対に、大変だ、とか辛いとか苦しいとかそういう言葉は出さないようにしようって嫁さんと決めていた。意識的にそうしていた。産直やっていて、農業やっていて良かったこと、嬉しかったことを話すようにしていた。子どもたちが親の背中を見て、この仕事に、産直に誇りを持って欲しいと思っていた。実際大変なことはいっぱいあるけれど、百姓ってええじゃん!って思ってもらえたらいいよね。」
お二人、ありがとうございました。
これからもずっとよろしくお願いします。
2012年10月31日水曜日
2012年10月30日火曜日
花巻から来ました!車で!
左から、和歌山県紀ノ川農協の有機キウイ部会長の井上さん、僕と同じ部署の金子さん、はっさく部会長の岡さん。
いい笑顔です。
特に、金子さん。。。
半ば無理やり呼ばれた金子さん、岡さんとサッカー談義で意気投合していました。
岡さんの左手は、JAPAN的な何かなのだそうです。
僕はサッカーがあまり分からないので、その意味するところがよく分かっていません。
また今度チラッと教えて下さい。
何事にも、一生懸命が一番です。
不発弾騒ぎもなんのそのです。花巻から車で来ますよ。そりゃ。元気ですから。
岡さんは、朝、仙台空港の不発弾発見、空港閉鎖!のニュースを聞いて、ウキウキしたと言っていました。
台風前の子どものようです。
分かります、その気持ち。
大変なことも、一生懸命乗り越えれば、きっと楽しくなるような気がします。
井上さんと岡さんを見ていると話しているとそんな気になります。
ちゃんと覚えているんだ
朝、父親の携帯を使って、母親からメールが来ました。
「Happy Birthday!たまに顔を見せなさい」
今週末、顔を見せに行こうと思いました。
案外と、いろんなことを覚えているもんです。
そんな風に大人になってもずっとちゃんと覚えているのなら、楽しいことを一つでも多く、子どもたちに。そう思いました。
たぶん、今の僕もそうやって出来ているのです。
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
「Happy Birthday!たまに顔を見せなさい」
今週末、顔を見せに行こうと思いました。
案外と、いろんなことを覚えているもんです。
そんな風に大人になってもずっとちゃんと覚えているのなら、楽しいことを一つでも多く、子どもたちに。そう思いました。
たぶん、今の僕もそうやって出来ているのです。
ちゃんと覚えてるんだ ちゃんと覚えてるんだ
ちゃんと覚えてるんだ こんなに
(あんまり覚えてないや)
2012年10月28日日曜日
房総秋祭り
2年に一度開催される、千葉房総食料センターのお祭り、「房総秋祭り」。
大型バスが何台も来て、大賑わいでした。
産直を一緒に取り組んでいるコープネットや東都生協など、いくつもの団体様のご一行でした。
産直を一緒に取り組んでいるコープネットや東都生協など、いくつもの団体様のご一行でした。
まずは芋掘り、ごぼう掘り。
土がかなりふかふかです。
生産者の方に指南いただき。
大収穫。
子供も大人も、みんな大はしゃぎです。
子供も、
大人も。
別会場では、里芋の調整、落花生の調整体験が出来ました。
里芋。
これから小芋、孫芋を手作業で取るのです。普段も手作業。
炒り用の落花生。
畑で干していたものを一つ一つ取る作業。普通は機械での作業。
体験は、楽しい。
ここには、見たり聞いたり読んだりでは分からないことが満載です。
出店もバラエティに富んでいて、どれもおいしかった。
出すものも準備も値段も、全部生産者が決めて実施するそうです。
辛味餅おいしかったなぁ。搗きたてだったし100円だったし。
紀ノ川農協の紀ノ川柿も売っていました。
今回途中からけっこうな勢いで雨が落ちてきて、プログラムが急遽繰り上げになったのですが、それでも楽しかった。すっかり楽しんでしまいました。
仙台から始発の新幹線と高速バスで3時間半は少し遠かったですが、次は誰かと一緒に行きたいなと思う、飾り気はないけれど、あたたかいお祭りでした。
房総食料センターのみなさん、ありがとうございました。
ちょっと最近バタバタし過ぎていて、いろいろと消化不良なのですが、ちょっとしたら立てなおして、次なる何かに活かしたいと思っています。だから忘れないように書き留めておきます。
帰りの高速バスを待つ間、畑に「ボッチ」がありました。
炒り用の落花生を畑で乾燥させているのです。
なんだかこっちに向かって歩き出しそうです。少しずつ。ずりずりと。
いやいや、気のせいです。
気のせいですって。。。
早く立てなおそうと思います。。。
2012年10月26日金曜日
もう一人のきのこ組
一見無機質に見えるものでも、その後ろには人がいます。
それに気がつくと、ものの見え方が変わってきます。
さらに、その人の「思い」に触れたならば、なおさらです。
大の大人が、嬉々としてきのこを語る。
もしかしたらこの人、仕事抜きでも、きのこ大好きなんじゃないだろうか。
ん?
今日はここの研究所の人たち、きのこ狩りに行っていて不在?
きのこ狩り?
きっと高尚な目的があってのことなのでしょうが、その言葉の端々からはきのこ大好きオーラが出まくりでした。
一方では、ひたすら目の前のえりんぎをカットして計ってカットして計っている人もいて。
カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って・・・。
その光景を見ていたら、ちょうど2日くらい前からずっと聞いていた、「彩り」という歌を思い出しました。
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
誰しも、与えられた時間はそんなに長くないのでしょうから、一つ一つの機会は貴重です。
二度とない機会かもしれません。
だからこそ、その長くない時間の中で、出来るだけものごとの背景を知ることができたら、自分がもっと豊かになると思いました。
そして僕たちは、心の中のきのこ組にもう一人、えのきくんを加えたのでした。
それに気がつくと、ものの見え方が変わってきます。
さらに、その人の「思い」に触れたならば、なおさらです。
大の大人が、嬉々としてきのこを語る。
もしかしたらこの人、仕事抜きでも、きのこ大好きなんじゃないだろうか。
ん?
今日はここの研究所の人たち、きのこ狩りに行っていて不在?
きのこ狩り?
きっと高尚な目的があってのことなのでしょうが、その言葉の端々からはきのこ大好きオーラが出まくりでした。
一方では、ひたすら目の前のえりんぎをカットして計ってカットして計っている人もいて。
カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って・・・。
その光景を見ていたら、ちょうど2日くらい前からずっと聞いていた、「彩り」という歌を思い出しました。
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
(彩り)
誰しも、与えられた時間はそんなに長くないのでしょうから、一つ一つの機会は貴重です。
二度とない機会かもしれません。
だからこそ、その長くない時間の中で、出来るだけものごとの背景を知ることができたら、自分がもっと豊かになると思いました。
そして僕たちは、心の中のきのこ組にもう一人、えのきくんを加えたのでした。
2012年10月25日木曜日
歌
仙台市の小・中学校音楽発表会があり、午前中仕事を休んで聞きに行きました。
3年に一度の発表会で、たまたま娘の学年が選ばれたのでした。
歌詞の意味を知ってか知らずか。
一番はじめの学校の子どもたちが最初に歌った歌は、「Smile Again」という歌でした。
やさしいことばなんて やくにたたないことがあるよね
じぶんだけでたたかわなくちゃ いけないときがあるよね
つらいこと のりこえて
いつか見えてくるものがあるよ
そしたらあなたは今より きっとすてきになってる
あしたになって
空がはれたら
自分をすきになって また歩きはじめようよ
Smile Again Smile Again うつむかないで
Smile Again Smile Again わらってみせて
Smile Again Smile Again どんなあなたも
みんなすきだから
(Smile Again)
会場のあちらこちらから、洟をすする音が聞こえてきました。
おっと隣に座る僕の嫁さんからも。
まだ自分の娘の出番じゃないのに。
でも、僕もぐっときました。
その後に登場した我が子も、大きな口をあけて元気に明るく歌っていて、これまたホロリとしました。
普通に暮らしているように思っていましたが、あぁいろいろと傷ついていたんだなぁと、子どもたちの歌を聞いて、感じました。
たぶんみんなもそうだったのだと思います。
歌は、みんなが引き出しにしまっていたいろんな思いを、いとも簡単に引き出していくのでした。
2012年10月21日日曜日
桐島、部活やめるってよ

福岡行きの飛行機の中で一気に読んでしまいました。
もう20年も経つのに、読み進むほどにたちまち当時に戻ってしまいました。
成長していないってことなのか、その頃の経験は大きいのだと見るのか。
本の中には、僕もいました。
同じ吹奏楽部でクラリネットのパートリーダーだった嫁さんもいました。
コンクールで金賞はとったものの東北大会にすすめない「ダメ金」だと分かった時にみんなで声を上げて泣いたことを、本気だったなぁと、甘酸っぱく思い出してしまいました。
あの時みたいに、泣けるほど何かをしているだろうかと、ヒヤッとしてしまいます。
あの時は輝いていたよなぁたしかにとか、我が家の娘達もじきにこんな風にいろんなことに直面するんだろうなぁとか、かつての自分達と重ねたり、これからの子ども達と重ねたりしながら読みました。
ちょっとした時間旅行気分でした。
本はいいなぁ。
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