先週の金曜日(11月25日)、茨城は干しいもの大産地、ひたちなか市へ行って来ました。
干しいもになるさつまいもは10月中旬から11月にかけて収穫されます。
でもすぐには干しいもにはしません。
なぜってさつまいもは掘ってすぐはおいしくない(甘くない)ので、ちょっと寝かせて甘くしてから作業するのです。
だから、僕達が訪れたその日はまだほんの数軒が作業していた程度で、ほとんどの家では干しいも作りは始まっていませんでした。
久々に、3年前の1月に産地に来た時の写真をひっくり返して見てみました。
そうだった。こんな感じだった。
蒸かして、皮むいて。
スライスはピアノ線で。
こんな感じに。
干しいもにするさつまいもは「玉豊(たまゆたか)」という干しいもにむいた品種がほとんど。蒸かしたてを頂きましたが、実はあまりおいしくありません。
これを、すだれに並べて、天日の下で、干す。
7日間。
お日様の力で、あの微妙な薄味の蒸かし芋が、びっくりなほど甘くなるのです。
素材の芋の味が一番大切なのですが、蒸し方、干し方、どれも熟練の業が必要なのです。
今年は芋の仕上がりもまずまずよろしいようで期待できそう。
去年は干ばつと暑さのせいで芋の収穫が平年の30%減で、さらには品質も厳しかったので、農家のみなさんは散々だったはずです。
今年は多くの干しいも農家のみなさんが、まさに今日、12月1日に加工作業を始めるということでした。
なぜなら、今年の12月1日は大安だから、だそうです。
そういえば、産地を訪れた11月25日も大安でした。
だからちらほら作業していた人たちがいたんだなぁ、と今にして思いました。
昨年の不作があったから、今年はなおのこと、祈る気持ちは強いのだと思います。
何かを始める日。
うまくいきますように。
上手にできますように。
怪我なく事故なく、つつがなくいきますように。
みんな、いろんなことを祈っています。
2011年も、残すところあと1ヶ月です。