青森県弘前市旧相馬村。
アップルロード沿いに見えるりんごの樹はほとんど収穫を終えていました。
でも僕たちが訪れたりんご畑には、まだ多くのりんごが樹にとまっていました。品種はふじ。
ここでは、この産地の全体の出荷量のわずか0.002%だけを、霜が降りるぎりぎりまで樹にならせ「完熟」のりんごを作っています。
葉が黄色く枯れているのは、その葉が養分を作るという役割を終えたということ。出来ることならすべてのりんごをそうしたいのですが、なにせここは青森。霜が降りるとここまでならせたりんごがパーです。ぎりぎりのリスクと常に隣りあわせなのです。
とてもとてもおいしかった。
ただ、今年はりんごが全国的に超大不作。
産地によっては前年の50%なんていうところもあります。
そんな状況だから今年は、普段の年なら流通しない味もしない超々小玉のりんごまで、信じられない高値で相場がついています。
去年の猛暑で翌年にりんごになる「花芽」が少なかったのが原因。
これが「花芽」。
前年の7月ころに次の年のことが大体分かるそうですが、今年は予想をはるかに下回る数量だそうです。今の状況から見ると来年は期待できるようです。
選果場では、一足先に収穫されたりんごたちが、箱詰めを待ってひしめきあっていました。じっと見ると、やっぱり何かがやがや話しているようです。
最後の収穫まであと少し。
樹にとまっている0.002%の彼らは、今からまださらに美味しくなるのです。
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