2011年11月14日月曜日

引き出し

少し前に、「私の震災体験を募集します」ということで、電話インタビューを受けました。
やわらかい声のお若い(風の)女性でした。

話していくと、いろんなことを思い出していくもので、思い出しながら、忘れていたことに驚くこともしばしば。日常意識しないだけで、分別し切らないまま、引き出しにしまい込んでいるようです。

ちょっと聞いた話しによると、人の脳の記憶容量は「1.25TB(テラバイト)」もあるのだとか。DVDなら約240枚分、メモ用紙なら5億2800枚にもなるそうです。

インタビューに応えながら、「忘れる」ということは、引き出しにしまったこと自体を「忘れる」ということであって、しまったものが消えてなくなるということではないのだな、と思いました。
1回しまい込んだら、たまたま一生その引き出しを開けないこともある。そういうことなのでしょう。あんなに印象深い日々のことですら、そうなのですから。

インタビュアーさんは丁寧に僕の(思いがけない)引き出しを、いくつも開けていきました。

聞き上手は、自分でも気づかないことに気づかせてくれる、引き出しの開け上手。

最後に、「今一番ありがとうを言いたい人は誰ですか?」と聞かれました。

僕の引き出しは、とても自然に滑らかに開いたのでした。

2 件のコメント:

  1. 忘れてはいけないこと、忘れたくないこと、忘れたいこと、沢山の『思い』があると思います。
    僕も引き出しを閉めっ放しにせず開けっ放しにせず務めます。
    また伝えるべき事は多くの人にも伝え共有し1.25TBの他に外付けハードのように知っていただければと思います。
    ノアさんとの思い出は永遠に消えることはありませんから。

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  2. いしけんさん
    おはようございます。誰かに伝えること。また、人から聞いたことをまた誰かに伝えること。大切なことですね。かぼちゃ、百合根、とうもろこし、アスパラ、美音福、コアントロー。忘れません。

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