ずっとこれからも主人公でいて欲しいと。
僕は子供の頃からみんなの中にいれば「その他大勢」がよく似合うよなぁとずっと思って来ました。
ちびまる子ちゃんで言えば藤木くんみたいな感じかなぁと。
花輪くんにもマルオ君にもなれないよなぁと。
でも小さいころのアルバムを見ると、そうでもないことが分かります。
完全に主人公気取りです。
けれどいつからか、小学校に入り、中学校に上がり、高校に進んでいくにつれて、脇役気分満点になっていきます。
でも、そういうことじゃないと、今は思います。
主人公って、大勢の中で目立つ役ということではなくて。
自分で、自分を尊いと思えることなんじゃないかなと思うのです。
今回、娘たちの写真を相当撮りました。
呆れるほど撮りました。
演じている長女は、歌っている次女は、まぎれもなく彼女たちの物語の主人公で、僕はカメラマンであり照明係であり、間違いなく、妻と二人して、一番熱心なオーディエンスでした。
きっと小さかった僕もそうだったんだろうなと、オーディエンスになって初めて気が付きました。
彼女たちが誰かのオーディエンスになる頃まで、いやそうなった後も、僕らはスクリーンの最前列に居座り続け、彼女たちの物語に一喜一憂するのだと思います。
古い写真をめくりながら そこにあった優しさに 今気づく
レンズのこちら側から 幼い君を見つめていた
誰かの眼差しが教えている
いつだって 今だって 君が主人公なんだと
苦しい時には そう言っていいんだよ
君の為に幕はまた上がってゆく さあフレームの中に
(主人公)
0 件のコメント:
コメントを投稿