僕がはじめて参加した野菜ソムリエのコミュニティの総会でたまたまお隣に座った縁で、今までいろいろとお世話になってきた方が、つい先日ご結婚され、イタリア料理屋さんをオープンされました。
今日は有志でそのお店へ行きました。
お店の名前は、il mio campo(イル ミオ カンポ)。
イタリア語で「私の大きな畑」、という意味だそうです。
お店の入り口には本日のスープとドルチェのメニューがありました。
テーブルの上には、
細やかな心遣いが嬉しいです。
今日のメニュー。
お人柄を知っていることもあるでしょうが、手書きはその人がそのまま出るものですね。
料理そのもの以外のひとつひとつが、全部につながっているような気がします。
今回のメニューは全てお任せだったのですが、アレルギーはないですか、苦手なものはないですか、と微に入り細に入り、気配りがあたたかい。
大豆のパテをのせたブリオッシュ(手前)、とてもおいしい。
大豆と言われなければ分からない。
あとは、さつまいものなんとかと、菜の花を炒め倒した(!)ものと、さばのカルピオーネ?と。。。とにかく全部うまい。
新玉ねぎのドレッシングがかけられたサラダ。
これこそ、作るを伝える、なのでしょう。
店主の島津さんが直接生産者と交流し、野菜を仕入れているのだそうです。
ただ美味しいものを提供するのではなく、伝えることがこの店のコンセプト。
春キャベツのスープ。
小さなカップに、春満載です。
ボンゴレ・ビアンコ。
菜花のほろ苦い感じがいい。
ミッレリーゲ、というそうです。
パスタの一種で、マカロニの大きいのって感じです。
漢方牛というちょっと特別な牛肉を贅沢に使った、贅沢な一品でした。
奥様の有紀さん。
いつも笑顔が素敵です。
管理栄養士さんで、このお店を開く前は病院で糖尿病患者さんのためにメニューを考えたり食事指導をしたりしていた、その道のプロです。
なんと、一日の塩分摂取量など専門的な相談にものれてしまうのだから、すごいのです。
そして、野菜ソムリエです。
コミュニティやいろんなイベントではいつもお世話になっていました(これからもよろしくお願いします!!)
いわい鶏のロースト。
皮のパリパリが極上です。玉ねぎのソースと、甘々なじゃがいもが添えられていました。
小休憩?のビネガードリンク。
いちごと、なんとはっさく。
氷砂糖とリンゴ酢で漬けたものだそうです。
僕はもちろんはっさくをチョイス。
これ、びっくりするほどおいしい。
はっさくのチラ苦くも爽やかな酸味が、リンゴ酢の酸味と最高の相性でした。
夏にソーダ割りなんかもよさそうです。
ご主人は厨房で次の品を準備中。
次はドルチェのようです。
ドルチェが来るまで、店内を物色。
手打ちパスタがありました。
ランチではこの手打ちパスタを使っているそうです。
ほうれん草の風味はあるのに食べやすい。
その塩梅が難しいのだそうです。
ほうれん草の味が全くしなかったらほうれん草を使っている意味もないし、クセが強すぎても食べにくい。
これは本当においしかった。
上に載っているのは人参のジェラート。
パラっと振られた黒胡椒が意外にも合う。
島津さんご夫妻。
ご主人が言っていました。
もう少し若い頃だったら、自己満足のためだけの店を開いていたかもしれません。
でも、あんなふうにグラグラ揺れたり、いろいろな経験をしてから、自己満足ではなく、誰かのためになること、生産者と消費者をつなぐこと、生産者の思いを伝えることのお手伝い、そんなことをしたいと思うようになりました。
このお店は、かしこまったレストランというよりは、みんなでそんな作ることをワイワイしながら伝えられるような、そんなお店にしたいと思います。
だから、レストランではなく、食堂なんです。
生産者達は消費者の反応を知りたい。
野菜を作るのはプロでも、伝えるのは得意じゃない。
この店で、みんながつながることが出来たらいいなと思っています。
今日はとってもごちそうさまでした。
料理もお店のお話も、お二人の馴れ初めも。
またよろしくお願いします。
il mio campo
宮城県黒川郡富谷町成田4-19-3 アスール・コート101
TEL&FAX:022-725-2465
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