紀ノ川農協で有機栽培玉ねぎを作り始めて今年で3年目です。
和歌山県の有機農業を推進するプロジェクトの一環で、有機栽培で玉ねぎを作ることになったのだそうです。
ついこの前、2月24日に井上さんと山本さんが仙台に来てくれた時に、井上さんから「実は有機栽培の玉ねぎを作っていて。。。」というお話が出たところから始まった、今回の訪問。
さっそくもう今年6月からお目見えします。
去年は、せっかく有機栽培で作っていたのに、売り切れなかった相当量の有機玉ねぎを慣行品(通常栽培)として販売せざるを得なかったそうです。
こちらでもその時期産直品が途切れる時期なので、願ったり叶ったりでした。
特別栽培の南高梅と、特別栽培の平たねなし柿も作っている、西野さん。
随分前から畑では会っていましたが、じっくりお話したのは今日が初めてでした。
こう見えて、相当熱い。
今よりももっと若かった頃はかなりとんがっていたそうで、そのトンガリが今の特栽の柿の基礎を築いたと、今日知りました。
言わずと知れた井上さん。
有機のキウイフルーツでいつもお世話になっています。
それだけじゃなく、仙台にも来てくれるし、和歌山に行けば迎えてくれるし。
俳優みたいです。
でも、相当お茶目です。
照れくさそうにかぶっていた帽子を取る井上さん。
大丈夫大丈夫、大丈夫ですよ(何が)。
なんと。有機栽培玉ねぎの生産者でもあるのでした。
西野さんに負けず劣らず、熱い熱い、熱過ぎです。
今日はすっかり、組合長としてではなく、玉ねぎ生産者としてお話させていただきました。
東北への思いも強く、今度仙台に来てくれるという話で花が咲きました。
宇田組合長から聞いた話です。
実は和歌山も多分にもれず、耕作放棄地が増えています。
和歌山県の耕作面積の12%が耕作放棄地なのだそうです。
この有機栽培玉ねぎは、その耕作放棄地を起こして作っているところもあります。
この畑がまさにそう。
もとは耕作放棄地でした。
有機栽培をすると、多くの場合は畑が接する他の農家さんからあまりいい顔をされないそうです。
通常に栽培している人が、農薬が風で飛んだなどいろんな理由で、有機栽培をしている人へ気を使わなければいけないからです。
ところがここでは、大変感謝されたそうで、すぐに地区長さんが飛んできたんだよ、と宇田組合長がお話されていました。
なぜなら、荒れていた耕作放棄地がなくなったからです。
耕作放棄地の他への悪影響はそれだけ大きいのです。
3年以上耕作放棄された畑であれば、1年間有機的管理を行えばそれで有機の圃場に転換できるのだそうです。初めて知りました。
和歌山では、玉ねぎの裏作に水稲(米)を作っているので、裏作の米も有機栽培にしなければいけません。
みなさんはそれにも取り組んでいます。
様々な工夫、研究を重ねて、取り組みが始まった有機栽培玉ねぎです。
耕作放棄地だった畑で、みなさんの玉ねぎは、しっかりと根を張っていました。
取り組みの根張りそのものです。
みなさん、よろしくお願い致します。
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