5月以降の新玉ねぎでお世話になります。
でも、なんともう、少しですが出荷が始まっていました。
佐賀でこの時期の出荷はとても早いのです。
けれども、今日初めてお会いした生産者を前にして、これは撮らねばならんと思いました。
一村隆さん。
たぶんこのグループでは最年少だそうです。
男前です。
まるで高校球児のようでした。
よく聞かれることで、「産地ではどんなふうにして食べているのですか?」というのあります。
だから一村さんに聞いてみました。
一村さんはとても困ってしまいました。
スライスしてそのままかなぁ。
あとは?
うーん。
あ、味噌汁には毎朝入りますね。
正直毎日だと飽きますか?
いや、味噌汁は全然OKです。おいしいですね。
新玉ねぎって水にさらしますか?
さらしますね。
でも、今のこの早い時期だとあんまり辛くないから、さっと通す程度ですね。
もっとあとだと品種も極早生から早生、中生に変わっていくのでけっこうさらしますね。
少しはにかみながら、まっすぐ誠実に答えてくれました。
食べる人にとって、産地はどれくらい気になるものでしょう。
たぶんですが、たぶん、食べるときには多くの人が気にしていないと思います。
もしかしたら北海道の玉ねぎと、新玉ねぎですら、「玉ねぎ」とひとくくりにしている人もいるでしょう。
でもきっと、それが普通の感覚なのだと思います。
だからって、僕らまで「普通はそうだよ」と開き直って(冷めて、諦めて)はだめなのです。
8割の人が何の気にも留めていなくても、僕らはこだわり続けていたいのです。
それが僕らの「責任」なのだと思います。
何も考えなくても安心して美味しく食べられる事こそ、幸せなのです。
3、4、5月の3ヶ月で長崎から佐賀に産地が移り、品種も極早生、早生、中生、晩生と変わっていきます。
玉ねぎの性質も違えば、生産者も違い、その思いもいろいろです。
雨の中だったのですが、雨脚が少しだけ弱くなったので、その隙に玉ねぎ畑でもう一枚、ハニカミをパチリといただきました。
目の前の1個の玉ねぎにあるそれぞれの背景を、関わる僕らは、いつも忘れないでいたいと思うのです。
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