2013年7月5日金曜日

産直提携協議会 in JAきたみらい① ~みんなで作る難しさ~

玉ねぎ、じゃがいもでお世話になっているJAきたみらいへやって来ました。

今年も圃場巡回に参加させて頂きました。

参加した組合員さんや現場職員とともに、集合写真を撮った後は、みんなそれぞれの班の移動車に乗って巡回開始です。

僕は太田さんの班でした。

もう何度も来ているので、どこの班に行っても一度はお会いしている方がいて、今日は会田芳典さんの助手席に乗せてもらいました。
畑に行くのは、会田さんが数年前に雹の被害にあった時に訪問した以来かも。
何度来ても素人な僕の質問に丁寧に答えてくれました。

葉の根本についている虫に要注意です。

いた。

沢山発生していると葉が食害にあい、
玉ねぎの成育に大きな影響が出ます。
この部分では光合成が出来なくなるわけなので。

発生具合で防除の判断をしますが、まだ大丈夫なようです。

ここのみなさんは特別栽培で取り組んでいるので、無駄な防除は出来ません。
より効果的なタイミングを見計らって行動するのです。


高台に畑のある佐々木和哉さん。
僕の無茶ぶりのガッツポーズに答えてくれました。
ボールペンありがとうございました。大切にします。

青年部の会長も務めていた福田裕治さん。
みんなの畑に一番初めに入り、虫の有無などをつぶさに見ていました。
微生物農薬や害虫について詳しく教えてくれました。

一昨年仙台、石巻に来てくれた須川岐文(みちあき)さん。
前に会った時よりもヒゲが伸びていてワイルドになっていました。
32歳、若いねぇ。
福田さんや他のみなさんのやり方、肥料や農薬の使い方について貪欲に聞いていました。
みんなも惜しげなく教え合っていました。


今回の圃場巡回も面白かった。
何度来ても分からないことばかりです。当たり前ですが。

特に感じたのは、「高台」と「下台」です。

訓子府は高台と、低く平らな地域に分かれていて、それぞれの地域で栽培の難しさが全然違うことを知りました。

下台は多くの人達が玉ねぎを作っているので、いろんなタイミングでどこかで玉ねぎの防除をしているから、案外虫の発生も抑えられるそうです。

でも高台はそうはいきません。
まわりにヤブがあったり、畑を林が囲んでいて空気の流れが滞ったりといろんな影響があるために、あちらこちらから虫の脅威があります。

おんなじ訓子府で、同じグループで、環境は全然違う。
僕たちは「JAきたみらい」の玉ねぎ、じゃがいもとひとくくりで見てしまいがちですが、それぞれ環境が違う。
こんなに違う状況の中で、同じ厳しい制約があり、みんなでひとつの基準で作る。

自分一人の考えと判断で「個人で作る」のではなく、いろんな環境、技術を持った「みんなで作る」ことの難しさを知りました。

ここには何度も来ていたのですが、そして今までたくさん教えてもらっていたのでしょうが、ようやく分かりました。


実は、今年の4月、僕達のところで玉ねぎが足りなくなってしまったのです。
大きな大きなハードルを掲げた目標の、さらに1.5倍もの利用があったためです。

そうか、もっと欲しいと僕達が要望している背景には、数量を準備してくれる背景にはこんな難しさがあるのかと思いました。

来るたびに発見があります。


今回圃場巡回に参加して、参加者みんないろんなことを感じたと思います。
班が違い別々に動いていたから他がどうだったかは分かりません。
聞けば、始終大爆笑だった班もあったようで、なんとなく想像はつきますが。

引率係の僕なのに、自分がたっぷり勉強になりました。

知れば知るほど、知りたいことが増えていきます。



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