2012年10月26日金曜日

もう一人のきのこ組

一見無機質に見えるものでも、その後ろには人がいます。

それに気がつくと、ものの見え方が変わってきます。

さらに、その人の「思い」に触れたならば、なおさらです。


大の大人が、嬉々としてきのこを語る。

もしかしたらこの人、仕事抜きでも、きのこ大好きなんじゃないだろうか。

ん?

今日はここの研究所の人たち、きのこ狩りに行っていて不在?

きのこ狩り?


きっと高尚な目的があってのことなのでしょうが、その言葉の端々からはきのこ大好きオーラが出まくりでした。


一方では、ひたすら目の前のえりんぎをカットして計ってカットして計っている人もいて。

カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って、カットして計って・・・。


その光景を見ていたら、ちょうど2日くらい前からずっと聞いていた、「彩り」という歌を思い出しました。


 僕のした単純作業が この世界を回り回って
 まだ出会ったことのない人の笑い声を作ってゆく
 そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
 モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑
(彩り)


誰しも、与えられた時間はそんなに長くないのでしょうから、一つ一つの機会は貴重です。
二度とない機会かもしれません。

だからこそ、その長くない時間の中で、出来るだけものごとの背景を知ることができたら、自分がもっと豊かになると思いました。


そして僕たちは、心の中のきのこ組にもう一人、えのきくんを加えたのでした。

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