目の前で。
あとたった30mでした。
僕を一人残して、最終バスは、勢いを増して遠ざかっていくのでした。
肩で息をしながらそれを見送る。
ちょっと呼吸が落ち着いてくる。
やがて僕は、家までの1時間半の道のりを、ひとり歩き始めるのでした。
僕はその足取りを、あえてトボトボとは言わない。
僕を燃焼させてくれるための贈り物と受け止めました。
手荷物が多くなくてよかった。
雨が降っていなくてよかった。
星が綺麗でよかった。
歩道があまり凍っていなくてよかった。
転ばないで済んでよかった。
iPhoneで音楽を一時間半じっくり聞けてよかった。
翌朝、昨日よりも体が軽くなっていてよかった。
なんだいいことばかりじゃないか。
でも、次は、少し早めに出ようと思います。
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