2013年2月28日木曜日

NZから、かぼちゃが届きましたよ。

ニュージーランドから、あのかぼちゃが届きましたよ。


あの畑から。

はるばる、届いてくれました。


最高にホクホクのかぼちゃは、今日の胃カメラ飲みで弱った僕を、優しく癒してくれました。


いよいよです。

待ってて下さいね。


2013年2月27日水曜日

ベルガモットにお願い



この柑橘を知っていますか?

「ベルガモット」という果実です。

フレーバーティーの一つ、アールグレイはこのベルガモットの香りを着けた紅茶だそうです。

皮から精油がとれるそうで、それが香料になるそうです。
とっても苦くて食用にはむかないそうです。

いつもお世話になっている福島のお取引先様よりおすそ分けしていただきました。

愛媛県産です。

アロマでも聞くことがありますね。

ちょっと調べてみたら、

「心地よく爽やかで、なおかつ優しいベルガモットの香りは、落ち込んだ気分を高揚させ、明るさを与えてくれます。一方で心をゆったり落ち着けさせてくれる働きもあります。このため、不安や緊張、怒りに苛まれている時の寝室の香りとして使うことができます」

だそうです。

ちょっと女ゴコロな香りがしますね。


僕も今、小さな憂鬱を抱えています。

明日は年に一度やってくる、超超苦手な胃カメラを飲む日なのです。

どうでもいいですねすみませんすみません。

こんな貴重なものが目の前にあるのですから、もうちょっと、人生の深淵についての深刻な悩みや切ない色っぽい、ちょっとシャレた悩みをベルガモットに癒してほしいものですが、僕の悩みなんてそんなものです。

散文的な自分が情けなくなりますが、しょうがありません。

とりあえず、ベルガモットに願いをかけながら、今夜は心安らかに眠ろうと思います。

2013年2月25日月曜日

100年続きますように

埼玉産直センターの理事の山崎さん。
仙台に来てくれました。

レタスやとうもろこしなどを作っている生産者。
お話するのは久しぶり、3年ぶりくらいです。

話をしていくうちに、火傷しそうなほど熱くなっていくお人柄はそのままでした。


続けられる産地、続いていく産地でありたい、と山崎さんは言います。


親の世代、自分の世代、子どもの世代。
3世代続くと、100年になるんだ。

親から子へ、子から孫へ。思いをつないでいき、農業を続けていければと思う。

「続ける」ことが大切なんだ。

それが形になったのが東都生協でやっている「100年トマト」。

あの産地となら続けられる。

そんな産地でありたい。

「続ける」ことが素晴らしい。

そう思っているんです。


環境は劇的に変わっていきます。

どちらかだけが頑張るのではないということも教えられたような気がしました。


今日はスーツ姿でしたが、話していくうちに、レタス畑に立つ山崎さんになっていきました。


2013年2月24日日曜日

白樺の向こうから



-15℃。

東川。

白樺の向こうから陽が昇って来ました。

肌で感じたことは、自分が意識しているよりはっきりと記憶に刻まれます。

思い切って来て、本当によかった。

2013年2月23日土曜日

真冬のじゃがいもパーティ

美瑛のじゃがいも生産者でいつもお世話になっている外山さんご夫妻と、大西さんご夫妻が、貧困な発想の持ち主である僕のために、じゃがいも尽くしのスペシャルじゃがいもパーティを開いてくれました。

外山さんの奥さんの、まるで太陽が10個くらいあるような明るいキャラクターはおなじみでしたが、今回来てくれた大西さんの奥さんもまたかなりスペシャルなキャラクターでした。太陽7個ってところです。

美瑛の女性はみんなざっくばらんなようです。もうそのイメージは消えません。


それでは、二人の芋料理の数々です。

シャキシャキポテト。

これがじゃがいも?って感じのシャキシャキ食感。針生姜と白髪葱が隠れていて、これがかなりミソ。うまい。

なんとサンクスからぜひ商品化させて欲しいと問い合わせがあり、外山さんの奥さんの顔写真入で(!)、実際に商品化された一品です。

残りごはんでじゃがいもパン。

パン生地になんとごはんが入っているそうですがとっても自然です。
ゴロッと入っているジャガイモがおいしい。

男爵がオススメだそうです。

外山さんの奥さん直伝で、大西さんの奥さんが焼いてきてくれました。

これも売れるね。まじで。

チーズ入り芋もち。

なんと、大根おろしとポン酢が最高に合う。

大西さんの奥さんの力作です。

おたふくソースでもグー。

これ、きっと娘たち喜びます。

白玉粉を入れるのがコツだそうです。

いいこと聞きました。

紫色のじゃがいも、シャドークイーン(ノーザンルビー?どっちだっけ?)で作ったスープ。ヴィシソワーズというようです。

外山家の白いとうもろこし、ピュアホワイトを数粒のせて。オシャレです。

実はこれも簡単。

今度の休みに作ります。

ほかの芋でもおいしく出来るそうです。

超うまい。

デザートはじゃが芋で作った白玉風フルーツポンチ。

煮豆も外山家で作ったもの。

芋とは思えません。でも風味もあって、やっぱり芋だ。うまいっす。


今回外山さんは、変に凝ったものじゃなく、お家で簡単に出来るもの、と考えてチョイスしてくれました。


凝ったもの?だってそんなの私も家で作んないよー。あっはっはー。

農家の女性はみんな貴重な労働力だから、ゆっくり料理なんてしてらんないの。だからいかに簡単においしく作れるか、それが大切。

それって、働く女性みんなに言えることでしょ?

一つの鍋で最初から最後まで作ったり、カレーと肉じゃが一緒に作ったり。具は一緒だからね。

そこにちょっとだけ工夫をすると、いいんだよ。

ポテトサラダって、熱いうちにマヨネーズ入れてないかい?ダメダメ。人肌以下に冷めてからマヨネーズ使うと、マヨネーズ半分で済むよ。試してごらん。

余ったポテトサラダ、次の朝に出してもみんなあんまり食べない。
でも、ハムでくるんで半分に切って爪楊枝でさせば、不思議なほどみんな必ず食べるよ。食べやすくなるからだね。きっと。弁当にもいいしね。簡単だね。


書ききれないほど、いろんなことを教えてもらいました。

いつも我が家で余ってしまうじゃがいもたち。

よしやってみよう。

事務所でもちょっと作ってみようと思います。

岩見沢の玉ねぎ 雪と戦いながら


豪雪地帯、岩見沢。

玉ねぎの大産地でもあります。

ちょうど玉ねぎの種まきが始まったというので、いつもお世話になっている坂野さんのハウスを訪れました。

幹線道路は完璧に除雪されているのですが、一本路地に入ると、マジで車でここ入るの?って感じの道でした。いや、もはや道ではないな。

坂野さんが「陸の孤島」と言っていたのが超納得でした。

昨年は208cmという観測史上最高の積雪を記録し、多くのハウスが倒壊した地域。

国から「特別豪雪地帯」に指定されているのだそうです。

今年はそこまでではないそうですが、他の地区に比べたらやっぱりすごい。

両脇のハウスに積もった雪を積み上げた雪山は、ハウスの高さを軽く超えていました。

玉ねぎの育苗ハウスの中は。

雪で潰されないように、支え棒が立てられていました。

さらには、できるだけ積もった雪を内側から解かすため、ハウス内で新聞紙を燃やしたりしているそうでした。

そうすることで、ハウスに積もった雪のてっぺんがちょっと割れるそうです。雪がちょっと割れることで、ようやく雪は両脇にすべり落ちてくれるのだそうです。

僕達には思いも及ばない苦労と工夫がいっぱいあります。

普段僕達が訪問する夏や秋には分からないことがいっぱいあります。

一つの作物や食べ物が出来る過程を、僕たちは知らな過ぎます。


種まきをしたハウスを見せてくれました。

ハウス内に敷かれた苗床の薄いシートをめくると、そこにはまかれたばかりの玉ねぎの種たちが。

土の中に入っているから種は見えませんが。

このハウスで苗になるまで育てて、4月末ころから畑に定植するのだそうです。


まだまだ深い雪に包まれている産地は、もう今年の出来秋にむけて、動き出しています。


街の表情

夜。

朝。


街には表情があります。

同じ窓から同じ風景を見ているのに、違う街を見ているようです。

札幌の街は、特に表情が豊かです。

2013年2月22日金曜日

YAZAWA Bros.


兄と弟。

二人が矢澤農園の中心です。

去年の9月、11月、そして今日の打合せ。

どんどん問題点の焦点は狭まってきました。

今年の夏、勝負です。


年間の温度差が50℃以上もある厳しい環境の中、そしてこの頃はさらにめちゃくちゃな天気に翻弄される中、なんとしてでも出荷を途切れさせないようにという思いで、種もまくし収獲もするし納品もしている矢澤農園。


みんなで考えていけば、きっと去年よりもよくなるはずです。

朝の散歩 旭川のまち



今日も朝5時に起きてしまったので、日が昇ってから旭川のまちをあるきました。

7:00過ぎの時点で-8℃。

そんなに寒くありません。

でも雪は降っています。積もっています。


排雪作業がピストンで行われていました。

次のトラックが順番待ちしていました。


5日前の佐賀とは大違いです。

違う国のようです。

人間はすごいなぁと思います。


もっと北においでって声が北方から聞こえてきますが、ごめんなさい。

今日はこれからここよりもっと東、大雪山の麓へ向かいます。


2013年2月20日水曜日

こどものみんなのいえ、できた


東松島ひまわり集会所の、こどものみんなのいえ、完成していました。

今日は月に一度の委員会。

先月来た時にはまだ出来ていなかったのですが、出来ていました。

まだいろいろ不備はあるようで、子どもたちへの開放はまだだそうです。これから追々整えていくそうです。

今日はみんなで、こどもの気分になってこの中で委員会をしました。
左の部屋です。

なんかいつも以上に賑やかでした。

いえ、いつもここは最高に賑やかです。

来月来た時には、子どもたちに占領されているかもしれません。

それも楽しみです。


2013年2月19日火曜日

いいことばかりじゃないか。

目の前で。

あとたった30mでした。

僕を一人残して、最終バスは、勢いを増して遠ざかっていくのでした。

肩で息をしながらそれを見送る。

ちょっと呼吸が落ち着いてくる。

やがて僕は、家までの1時間半の道のりを、ひとり歩き始めるのでした。

僕はその足取りを、あえてトボトボとは言わない。

僕を燃焼させてくれるための贈り物と受け止めました。


手荷物が多くなくてよかった。

雨が降っていなくてよかった。

星が綺麗でよかった。

歩道があまり凍っていなくてよかった。

転ばないで済んでよかった。

iPhoneで音楽を一時間半じっくり聞けてよかった。

翌朝、昨日よりも体が軽くなっていてよかった。


なんだいいことばかりじゃないか。





でも、次は、少し早めに出ようと思います。

2013年2月18日月曜日

工作名人


見事な出来栄えです。

どっちが本物か分からないでしょう?

さすが、工作名人です。

作っているところを想像するだけで、ほんわかしてしまいます。


ん?分かるって?

いや。

分からないはずだ。

分からないで下さい。

どうか。

名人の名誉のためにも。




2013年2月17日日曜日

ひとりごと

通りすがりの心ない人から、信じられない心ない言葉をかけられました。

思わず耳を疑いました。

頭のなかで、「抑えろ、抑えろ」と自分に言い聞かせました。

体中で歯を食いしばっていたように思います。

どこから来たの?と聞かれて宮城からですと答えたら、そんな言葉でした。


世の中には、いろんな人がいます。

人の不幸や、他人の不作を喜ぶ人だって現実にいるんです。


何を言っても無駄だと分かったから、最後には相槌すら打つのをやめました。


自分がそっち側にまわらなければいいのです。

それで負の連鎖を途切れさせればいいだけです。

それだけです。


どこにだって、あることです。

新玉ねぎとれんこん

昨日訪れた、長崎島原の新玉ねぎ畑。

12月後半からの、いつもの年の3倍近く降った雨の影響で生育が遅れているそうです。
貴重な極早生の品種だそうで、3月はじめに間に合ってくれい!と祈って来ました。

畑の一部では、イノシシの荒らしたあとが。
これだけで済んでよかったとは、生産者の杉本さんの言葉。
でも、無念です。


新じゃがいもの畑を案内してくれた飯田さんの玉ねぎ畑は、今日から極早生の収獲が始まっていました。

綺麗です。


日があけて、佐賀白石地区。

佐賀は玉ねぎ生産量が日本で2番めの大産地です。

やっぱりこちらも12月の雨のせいで遅れているようですが、生育状態は良好でした。
葉の色や草丈で玉ねぎが順調に育っているかを見るそうです。

それによると、順調だそうです。

こちらの生産者、野中さんは、れんこんも作っていて、玉ねぎ畑から道路をはさんで少し歩いたところで、れんこんの収獲を見せてくれました。


勝手にれんこんの田んぼは胸元まで沈むほど深いんじゃないかって思っていましたが、そんなことはありませんでした。(れんこんの畑は「田んぼ」と呼びます)。

でも長くれんこんを作り続けていると、収獲の時の水圧で地面がどんどん削られ、深くなっていくのだそうです。

堀取られたれんこんたち。
泥だらけだけれど、なんか綺麗だなぁと思いました。

れんこんは初めてまだ10年だからまだまだですと謙虚な野中さん。

両手に持ったれんこんがちょっと強そうです。

佐賀のれんこんはシャキシャキ感の強い茨城のものとは違って、不思議なほどモチモチとした食感です。

この辺は江戸時代まで海だったらしく、江戸時代の干拓事業で海底の土を客土にした土地柄だから、ミネラル豊富で、このような食感になるのだとか。


新じゃが、新玉ねぎ、れんこん。

今回も初めてをいっぱい知ることが出来ました。

また来ることが出来たならば、その時はまた新しいことをたくさん聞こうと思います。

一度や二度じゃ、何にも分かりませんから。

朝の散歩 佐賀のまち

朝4:50分に目が覚めてしまったので、太陽が昇ってから、少し佐賀の町を歩いてみることにしました。

ホテルから歩いてすぐの所に、佐賀城址があると聞いたので、そちらの方へなんとなくプラプラと歩いてみました。

城壁の外から。鯱の門という門だそうです。

城壁に近づいてみました。

城壁の角の所にもっと近づいて、忍者の気分で見上げてみました。
なんかすごいです。

城壁を(階段で!)上ると、そこでは、
何かの発掘調査中のようでした。
日曜日の朝なのでもちろん誰もいません。

佐賀城址をあとにすると、街路にこんな旗が。

矢印に誘われて、細い露地を入って行くとそこには、
あの大隈重信の旧宅がありました。
早稲田大学を作った人です。

重要文化財です。

道々、武家屋敷の門が残っていて、過去からつながる歴史を大切にしている町だということが伝わります。

ホテルへ向かう途中の路地裏。神様っぽいのがいる。道祖神というのかな。無知ですみません。

またあった。

他にも前掛けをしているものや、いろいろあちこちありました。
そして、ふいに見なくなりました。

きっと何かの町の境目などに祀られているのだろうか。


ぐるりと歩いて、約3.5km。けっこう汗をかきました。

昨夜チャレンジした、そしてチャレンジの結果、最初で最後の出会いにしようと心に決めた「ムツゴロウの蒲焼」分くらいのカロリーは燃焼したかな。
・・・。


知らない町を歩くのは楽しい。

もしかしたら、もう同じ町に来ることはないかもしれない。

出張の時はいつもそう思っています。

間違って早く起きた朝は、そしてその朝空が晴れていたなら、これからも時々歩こうと思います。

でも、氷点下20℃とかは怖気づくけれど。