熊本県八代。
トマトの花は必ずうつむいて咲きます。
トマトの雄しべは雌しべを包むように筒状になっています。
トマトの原産地アンデス地方はとてもとても風の強い地域で、普通の花の形をしていたら、花粉はみんな飛んでいってしまい、受粉することができません。
だから、雄しべを筒状にし内側に花粉を作り、下をむいた花が風に揺れることで確実に受粉をするしくみとなったそうです。花粉も失わず、しっかり次の世代を作ることが出来る。
生きている環境に、自分で自然と適応していく。動けなくても。
すごいよなぁ、植物って。
ちなみに日本では普通トマトはハウスで作るので風が全く吹きません。
だから「蜂」を飛ばして、餌の花粉を取ろうと花を揺らす修正を利用して、受粉をさせていているのだそうです。運び屋ではなく「揺らし屋」なのです。
それも適応の一つなのかも知れません。
人の?植物の?
さてどうでしょうか。
「理由」は、そのへんにたくさん転がっています。
うつむくことにも、前向きな理由があるのですから。
「役に立つこと」だけが、役に立つこと(直接的な実益になること)ではないと、僕は思うのです。
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