2011年6月4日土曜日

現実の前で

産直きゅうりの生産者の阿部さんにご挨拶をしたあと、JAいしのまきの方に他の産直きゅうりの生産者のハウスを案内していただきました。

その方のハウスは、阿部さんのハウスから横方向に4~500mくらい行ったところでしょうか。海からの距離は阿部さんのところと変わりません。

それなのに。

その被害の大きさに、みんな言葉を失いました。

津波の直後には、30台もの車が折り重なるようにしてハウスへ突っ込んでいたそうです。今は数台を残して運びだされていました。
大きな道路に面していたため、津波の通り道になってしまい、被害が大きくなってしまったそうです。

続いて産直いちごのハウス(があったはずの場所)を案内されました。
何をどうしたらよいのか、何から始めればよいのか。ハウスは、ここにあったのか?

石巻の産直産地は壊滅状態だ、とは聞いていました。想像はしていました。
でも、現実は、想像とは全然違いました。

阿部さんのところの状況もそう。作業の困難さもそうです。
こちらの方のハウスの惨状もそうです。
現実を目の当たりにしなければ、本当のことは分かりません。汗をたらして腰を痛めて初めて分かることがありました。

僕たちは、職員として、同じ県で生活するものとして、知らなければいけないと思いました。
感傷的になるためではありません。次に進むために、何が必要なのか考えるために、現実を知らなければいけないと思うのです。
にわかに行った僕には現実のほんの表面しか見えていないかも知れません。でも、それが初めの一歩になればいいのだと思います。

2 件のコメント:

  1. お疲れさまです。
    今尚このような現状とは驚きです。
    復興、復興と口先だけで全く進んでいない・・・。
    被災地の皆さんのご苦労が伝わってきます。
    間もなく震災から3ヶ月。
    生産者の皆さんが希望を持って再生産するためには、今日本が一つになる必要があるのではと思います。

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  2. いしけんさん
    時間が経つに連れて、難しくなっている印象があります。まだまだ震災中だと痛感しました。出来る事で支えていくしかありません。

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