2011年6月22日水曜日

それでも花は咲いていました。

今年5月の写真です。
この畑、なんの畑だったか分かりますか。



ぶどうの畑です。

秋田県十文字にある「こだわりぶどうの会」のスチューベン畑です。
今年の1月、38年ぶりの記録的な大雪の重みで、ぶどうの棚、樹が壊滅しました。
2m以上積り、一面雪原状態で、どこからが畑か分からないほどだったといいます。4月以降、雪が解けて初めて被害が明るみに出ました。予想はされていたそうですが、かなりショックです。

この畑が今はこのような状態にまで復旧しました。
地域のみなさんの必死の復旧作業で、地域の畑の90%近くは復旧しました。
でも復旧と言っても、折れた樹をカットし、棚にしている針金をすべて張りなおし、新しく苗を植える作業なので、きれいにはなったけれど棚はとても寂しくなってしまいました。新しく植えた苗は、収穫できるまで5年かかるそうです。


次の写真は、上の畑とは別の畑ですが、同じこだわりぶどうの会の収穫時期の畑。4年前の9月です。

この畑が大雪の影響で、20本以上の樹が折れ、今ではこんな状態に。
本当は、今時期だと、ぶどう棚の葉は茂り、花が満開になっている時期ですが、今年は空が丸見えで、普段生えない雑草が地面に茂っていました。


それでも、残った樹では、ぶどうの花が満開でした。
これがぶどうの満開状態です。


自分の産地がこんな状態なのに「こだわりぶどうの会」のみなさんは、地震のあとすぐに連絡をくれ、お見舞いまで送ってくださいました。
生産者の小川さん。38年前の大雪の年に生まれたそうです。


部会長の小松さん。
畑の樹が減りぶどうの葉がないから、棚の下にいても直射日光がまぶしいのでサングラスをかけているそうです。

被災地でも復興に向けて頑張っている。自分たちも頑張らなければ。
お二人からは、そんな思いがひしひしと伝わってきました。

今出来ることは、それぞれの環境で、それぞれです。
僕も、出来る限りのことをしようと改めて思いました。

復興ぶどう。出来秋が楽しみです。

2 件のコメント:

  1. 地べたを這いつくばっても葉を茂らせている木を見て、
    「生きてるんだな」と改めて感じさせられました。

    植物は生きている限り、太陽という向かうべき方向性がある。
    人間もきっと、植物にとっての太陽のような方向性があるはずだ。

    私にとって、太陽のような笑顔のノアさんが道しるべのように感じています。萎れかけた心が、少しだけ張りを取り戻した気がします。

    ありがとうございました。       S・G

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  2. S•Gさん
    コメントありがとうございます。
    ぶどうの葉と花、素晴らしい生命力でしたね。僕達はきっとまだまだ生命力を使い切っていません。そりゃ萎れる時もあります。これからです。若いし。また色々とお付き合い下さい。よろしくお願いします。

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