グミの実です。
漢字で書くと「茱萸」。全然読めません。
聞いたことはありましたが、見たのも食べたのも初めてです。
山形共立社の事務所で、清野さんからもらいました。
なるほどお菓子のグミはこの木の実が由来なのかな?と言ったら、優しい笑顔で否定されました。
お菓子の「グミ」はドイツ語の「Gummi(ゴムの意)」が語源だそうで、全然関係ないそうです。
甘くて、酸っぱくて、渋い。
子供の頃のおやつだったのよ。
あの頃はおやつと言ったら畑のきゅうりとかだったな。
今みたいにお菓子なんてなかったからねぇ。
そう言う清野さんは、自然とお国言葉になるのでした。
お国言葉で話す清野さんは、いつも若やいだ感じになります。去年、彼女の故郷近くの里芋産地に一緒に行った時も、やっぱりそうでした。まるで三つ編みだった頃の少女のようになっていて、とても微笑ましかったのを覚えています(三つ編みは勝手なイメージです)。
味と記憶は直結していて。
懐かしい味は、その人が押入れにしまっていた思い出を勝手に引っ張り出しては、無意識に言葉や表情まで変えてしまいます。
北海道の、今はダムの底に沈んだ集落で生まれた僕の義母は、「こくわ」を食べた子どもの頃の話をすると、やっぱり同じような表情になります。「こくわ」は、本州では「サルナシ」と呼ばれている木の実です。
僕にとっての「グミの実」は。。。
誰にとっても、大切にしたい味があるのです。あるでしょう?
一緒に行こうよ “こくわ”の実 また採ってね
(晴れたらいいね)
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