2013年6月8日土曜日

二十世紀の袋がけ、福島にて。

みんなで、産直センターふくしまの梨生産者、阿部さんのところへ梨の袋掛け作業のお手伝いにやってきました。

この前の受粉作業の時は、終了4分前に到着し、梨の樹の除染を1本だけやっただけなのにしっかり集合写真に写り込むという暴挙に及んでしまったので(僕は写真は拒否したんです。。。)、今回は頑張ろうと決意も新たに臨んだのでした。

あの日みんなが強風のさなか受粉した梨たちは、どれもしっかり着果していました。
これから適果です。

今はこのくらいの大きさですとノギスで教えてくれました。


今日は、二十世紀梨の袋掛け。

幸水や豊水は袋掛け作業は不要なのですが、二十世紀は表皮がデリケートなので袋掛けが必要。

それも、2回も。

今回の小袋と、もっと大きくなってからかける大袋。

こんなに手間がかかるのに、そんなに高価で取引されるものでもないため、今ではあちらこちらで樹が切られているそうです。

今回袋掛けをやってみて、ああ確かに年配の人たちにとってこの作業は大変かも、と実感しました。

阿部さんのレクチャーを受け、さあスタート。

とってもなるほどだったのは、徹底的に効率的な動きをすること。

袋の持ち方。
こうするといちいちポケットに手を入れる手間がかからないのです。なるほど。

袋は「後ろ」からかけること。
「後ろ」とは、実が突き出している逆側ということ。なるほど。

谷口さんも真剣です。なるほどなるほど。

枝は片側だけ見て作業し、端まで言ったら枝の逆側をからまた見ると見落とししにくいこと。
まだ真っ青の梨の実は、葉の色と同じ緑なので、何度も見ないとけっこう見落とすのです。
おっ!いたいた!
見つけるたびに声を上げる、ずっとそんな感じでした。

ほかもろもろを、阿部さんはとても具体的に教えてくれました。

みんなで黙々と袋掛けスタートです。

ずっと上向きの作業です。

気温はそんなに高くなく、23℃くらいです。

棚の下なので、棚間から木漏れ日がチラホラ差し込む程度で、今日は作業するにはちょうどいい状況でした。

気持ちいい風が吹き抜けていきます。

枝にかけてあったラジオから、ビージーズの「若葉の頃」が流れて来ました。

いい感じです。

まあそんなのんきで悠長なことは、僕達が今日だけの作業だから言えることですけれど。

ちょっと休憩。

服部さんも、大胆に休憩。

阿部さんの奥様が作ってくれた浅漬。美味しかった。

午後もしっかりやりました。


僕たちは、「売れる」とか、「売れない」で会話をすすめ、ややもすればそれだけで話が終わってしまうこともあります。

それはそれで重要なことなのですが、それだけで終わってしまうとちょっと寂しいというか貧しいというか。

「二十世紀は、このへんではどんどん減っている。なぜ作っているかというと、欲しいという人がいるから。その人達のためだけに作っているようなものです。」

そう阿部さんは言います。

一つの天秤だけで量ると、消えていってしまうものもあるのです。

袋掛けをしながら、阿部さんのお話を聞きながらそんなことを考えました。

来るたびに、作業をさせてもらうたびに、いつもいろんなことを教えてもらいます。

実際は、お手伝いなんかではなく、僕達が教えられているのです。


収穫体験は最高にたのしいけれど、もしかしたらそれよりも、もっと大切なことが畑にはあると思います。

作業させていただいた阿部さんに本当に感謝です。


ラジオからはH2Oの「想い出がいっぱい」が流れて来ました。

なんか出来過ぎな感じです。







2 件のコメント:

  1. 福島に来てたなら連絡くれればいいのに・・・。
    円盤餃子と生ビールで!
    次回ね♪

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  2. まんまる亭さん
    今回は運転手だったもので。。
    円盤餃子、ぜひぜひ!

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