八重のハイビスカス。
珍しいから仕入れたんだ、とその花屋の社長が笑いながら言ってる。
花が好きな母親へ、おすすめの花屋さんを教えてあげました。
何がおすすめかというと、ノリが「八百屋」なところです。
お客さんに「これいくら?」
と聞かれて、
「うーん、ナンボでもいいよ!」
と応える社長。
お客さん困っている戸惑ってる。
すると何をどう考えたのか社長は、
「じゃあ800円で!」
と応える。
あー八百屋だこれ。このノリ。
でも、この商店な感じは、きっととっても大切です。
花屋には、次から次へとお客さんが途切れなくやって来る。
「また来たの!昨日も来たでしょ。まーずよく来るねー」
とは、社長の言葉。
お客さんに向かって、何ともご挨拶ですね。
でも、こんな原始的なやりとりが、花屋さんはまだあるのかも。
そういえば、以前、もう2年前になります。あれば地震の年の5月だ。
娘たちが母親の誕生日に近所の花屋へ花束を買いに行った時、花屋さんのおばちゃんと随分いろんな話をしたのを思い出しました。
そんな会話から、花束を贈られる母親の好みや、子どもたちの気持ちを推し量りながら、花束を作ってくれました。限られた予算内で。
会話の合間には、彼女がどうして花屋さんになったか、とか、子育ての話だとか、いろんな四方山話をしました。
果たして、とても素敵な花束が出来上がりました。
長女からの花束。
ネット通販で薬が買える世の中もいい。
欲しい物を欲しい時に欲しい分だけ買う感じ。
商店で代わり映えのしないいつもの物を買うのもいい。
もしかしたら欲しい物よりも、会話とか、顔を見るのがお目当てだったりして。
花屋の社長を見ていてしみじみ、商いは暮らしだなぁ人の営みだなぁと思いました。
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