山形県尾花沢市の銀山地区に、最高のアスパラがありました。
どうしてこんなに柔らかいのだろう。
根本まで柔らかい。
なんでこんなに甘いんだろう。
その理由のいくつかは、畑にありました。
いままであちこちでアスパラを見て来ましたが、そして今年も何箇所かアスパラの畑を見て来ましたが。
ここはひときわ違いました。
全然違いました。
ここは夏獲り、7月20日頃から収穫するアスパラ畑です。
違うでしょう?
まず、水。
今年の北海道は高温、干ばつで本当に大変でした。
アスパラが伸びきる前に穂が開いたり、生理障害でくねくね曲がっていたり。
高温、干ばつが原因だと産地で聞きました。
でも、ここ銀山では、どんな天候の時でも、水不足はありません。
「銀山」「鶴子ダム」からの雪解け水が豊富で、さらには先人が作った水路が隅々まで行き渡っているからです。
アスパラの状態を見て放水します。
さらには、風。
背後にそびえる奥羽山脈から吹き降ろす風が、暑い夏でも空気をこもらせることなく、いつでも大気を循環させています。
それが生む寒暖差が甘さにつながる。
アスパラの根本、綺麗でしょう?
とっても綺麗に管理されている。
以前見た、同じ立茎栽培の畑は何でもかんでも「生やし放題」でした。
これも風通しを良くする手間の一つ。
そして、太陽。
東から日が昇り西に沈むまでの時間がとっても長い。
それだけじゃなく、アスパラの根本を綺麗にして、出来るだけ畑で日光が当たるようにしています。
畝間も随分と広い。
決して環境だけに頼らない。
畑のすみに、パープルもありました。
趣味程度だけどねって言っていました。
でも、どれも太い太い。
アスパラの太い、細いは、茎に比例するって教えてもらいました。
そうか、出始めとか終わりとかではなく、そもそもの株の力にあるんですね。
西塚孝志さんと、
従兄弟の西塚和喜さん。僕と同い年です。
たった二人で、アスパラだけで12町もの大きな面積を作っています。
でも、ここの凄いのは、これだけじゃありませんでした。
本当に凄いのは、ここからでした。
おばあちゃんでした。
続く。
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