2013年6月29日土曜日

銀山アスパラ三昧① ~水の恵み。そして通風採光~


山形県尾花沢市の銀山地区に、最高のアスパラがありました。

どうしてこんなに柔らかいのだろう。

根本まで柔らかい。

なんでこんなに甘いんだろう。

その理由のいくつかは、畑にありました。

いままであちこちでアスパラを見て来ましたが、そして今年も何箇所かアスパラの畑を見て来ましたが。

ここはひときわ違いました。

全然違いました。


ここは夏獲り、7月20日頃から収穫するアスパラ畑です。

違うでしょう?


まず、水。

今年の北海道は高温、干ばつで本当に大変でした。

アスパラが伸びきる前に穂が開いたり、生理障害でくねくね曲がっていたり。

高温、干ばつが原因だと産地で聞きました。

でも、ここ銀山では、どんな天候の時でも、水不足はありません。

「銀山」「鶴子ダム」からの雪解け水が豊富で、さらには先人が作った水路が隅々まで行き渡っているからです。

アスパラの状態を見て放水します。


さらには、風。

背後にそびえる奥羽山脈から吹き降ろす風が、暑い夏でも空気をこもらせることなく、いつでも大気を循環させています。

それが生む寒暖差が甘さにつながる。

アスパラの根本、綺麗でしょう?

とっても綺麗に管理されている。

以前見た、同じ立茎栽培の畑は何でもかんでも「生やし放題」でした。

これも風通しを良くする手間の一つ。


そして、太陽。

東から日が昇り西に沈むまでの時間がとっても長い。

それだけじゃなく、アスパラの根本を綺麗にして、出来るだけ畑で日光が当たるようにしています。
畝間も随分と広い。

決して環境だけに頼らない。


畑のすみに、パープルもありました。

趣味程度だけどねって言っていました。

でも、どれも太い太い。

アスパラの太い、細いは、茎に比例するって教えてもらいました。

そうか、出始めとか終わりとかではなく、そもそもの株の力にあるんですね。

西塚孝志さんと、
従兄弟の西塚和喜さん。僕と同い年です。

たった二人で、アスパラだけで12町もの大きな面積を作っています。


でも、ここの凄いのは、これだけじゃありませんでした。

本当に凄いのは、ここからでした。

おばあちゃんでした。


続く。

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