あまりに広大な。
僕達のかぼちゃ畑。
むしろ、かぼちゃの産地に思いを馳せるということそのものがなく、なんとなく「冬至にかぼちゃを食べるらしい」くらいのものでした。
それに、ご飯のおかずにならないので、正直なところあまり好きではありませんでした。
僕にとっては、そんな存在でしかなかったかぼちゃです。
だから、3~4月ころのかぼちゃはニュージーランド産のかぼちゃが出まわるんですよって言うと「えー知らなかったー」っていう人の気持ち、よーく分かるのです。
今回参加した高校生のみんなの中にも、このプロジェクトで初めて知った人、いたんじゃなかろうか。
今、僕はかぼちゃが大好きです。
アルミホイルで即席落し蓋を作って、自分で煮たりもします。
僕の作るスープは我が家の娘達に大人気です(そう思っています)。
かぼちゃ団子も作ります。
自分だけのお気に入りのかぼちゃもあります。
あそこの産地のあの品種です。
大好きになったのは、やはり、その背景を知ったからです。
かぼちゃを作っている人とか、そこに関わるたくさんの人の思いとか、作っている場所とか、気温とか空気とか、もしかしたらその産地で食べたオムライスが美味しかったからとか、かぼちゃと全然関係ないこととか。
日本から1000km近く離れているNZでも、それは同じです。
作っている人とか。。
やっぱり似てる。。。
物事には背景があって、どんなことにも必ず理由があるもの。
それに思いを馳せながら、食卓でかぼちゃを食べる。
こんなに豊かなことはないと思います。
いつもいつもそんな風にして食べちゃいないけれど、知っているだけで、それだけでいいと思います。
もちろんそのかぼちゃそのものがホクホク甘く「美味しいこと」は大前提ですけれど。
今回参加した女子の一人は、学校帰りに自分でスーパーへ行き買い物をし、夕ご飯を作っているそうで、いつか料理で誰かを笑顔にしたい、という夢を応募作文に書いてくれました。
「どうして輸入品は安いんだろう」「国産品と何が違うんだろう」そんな風に思うようになったそうです。
今回そんな疑問の答えに彼女が近づけたかどうかは分かりませんが、それでも、彼女にとって、みんなにとって、何かのきっかけになってくれていればと願っています。
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