日曜の朝、北海道十勝池田町の小豆を炊きました。
ふんわりとふくらんだ、あのやさしい香りが大好きです。
小豆は、煮る、というよりも「炊く」という言い方がいい。
小豆はあの赤色が命。
太陽。火。血。
太古の時代から、赤色は神聖な色とされてました。
邪悪なものから守ってくれる力を持っているものと考えられていました。
小豆を使う料理は、いつも特別な時。
子どもが生まれて。お七夜。お宮参り。お食い初め。初めての誕生日。七五三・・・。
人生の節目の時。祝福と祈りを込めて、人は小豆を使ってきたのでしょう。
太古の昔もハイテクな今も、人が大切な誰かを想う気持ちは変わらないんだなぁ、と、小豆を炊きながら思うのでした。
封を開けてすぐ使える既製品は、おいしくて簡単で便利だけれど、たぶんこんな感慨は湧かないのだろうなと思います。食べるまでの時間も工程もあまりに短すぎて。
炊き上がるまでの時間もおいしい。
その時間がおいしいほど、炊き上がった小豆は、最高においしい。
次の休みには朝から小豆を炊こう。
時々でいい。そんな風に、できるだけ気持ちに余白を持っていたいなと思うのです。
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