2012年1月12日木曜日

滋味豊か


きりたんぽセット(きりたんぽとスープのセット)を頂いたので、実家できりたんぽ鍋にしました。
おでんの三吉仕込みのセオリーを生かし、基本形で素材を持参し作りました。

せり(根っこも)、まいたけ、曲がりねぎ、ささがきごぼう、鶏肉、糸こん、きりたんぽ。

それぞれの香りがおいしい。
やっぱり根っこがおいしい。

僕の65歳になる父も、せりの根っこは初めて食べたようで、好評でした。よかったです。


実はきりたんぽ鍋には向かない具材というのがあるようで、理由を見るといちいちなるほどなのです。

・白菜(甘みと水分が多く出るから)
・にんじん(匂いが変わるから)
・しいたけ(風味が変わるから)
・魚肉、ちくわなどの練り物(風味が変わるから)

そうですね。たぶん、どれも合わないか、ちょっと別の鍋物になるだろうと思います。
でも、食べる人がおいしいと思えば、それはそれでいいのでしょうが。

香り、素朴な味わい、素材の持ち味を静かに楽しむきりたんぽ鍋。
「滋味(じみ)」という言葉がしっくり来ます。
味わい深い、奥行きのある味、しぶい味、いい味、余韻が残る、趣のある味、そんな意味です。


おいしいから食べてみぃ、と一生懸命勧めましたが、残念ながら、子どもたちには人気がありませんでした。まあそうかも知れません。
我が家の子ども達が喜んで「ねぎ」や「せりの根っこ」を食べることは、ないわなぁ。そりゃぁ、かに甲羅グラタンのほうがいいよなぁ。


郷土以外の、きりたんぽ鍋に馴染みの薄い地域にとっては、「大人の鍋」かもな、と思いました。

2 件のコメント:

  1. チョイワルオヤジ2012年1月13日 11:04

    うまそうだワン!
     キリタンポ鍋の主役は比内どり?いいえ「まいたけ」なんです
     まいたけはゆっくり温度を上げて煮てゆくと美味しいだしがでるのです。しいたけでは寄せ鍋になってまう。
     きりたんぽをだまこもち(ご飯を半殺し<おはぎのように>にして団子状にまるめたもの)にすると「だまこ汁」になります。
    秋田の家庭ではキリタンポはお客用で、家庭では手軽なだまこ汁を食べているようです。
     オジサンの家ではときどきだまこ汁を食しています。
    だまこを丸めるとき塩水を手につけて丸めると型崩れしません。 お子様はセリや牛蒡を喜んで食べないと思うよ~!

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  2. チョイワルオヤジさん
    だまこ汁美味しそうです。
    温かいものを食べると、本当にホッとします。
    だから僕は冬が好きです。

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