オークランドの町並みもいいし、タウポ湖の静謐な水面や、毎秒22万リットルの水量が流れ落ちるフカ滝、ロトルアのマオリ文化も相当良かったけれど、でも僕がニュージーランドでいちばん見たかったのは、このかぼちゃの収穫風景でした。
去年は、出張ではありましたが、いわば「引率」でした。
おまけに、去年は来た時期も早かったので(なんせ1月5日でしたから)、かぼちゃの収穫は見られなかったのでした。
だから今年は、かぼちゃのことだけ考えて、それだけのために来ました。
収穫する機械は、まるで翼を広げるようなかたちをして、ゆっくりと前進していきます。
その翼の内側というのでしょうか、両翼の歩調に合わせながら収穫する人がついていきます。
収穫したかぼちゃをコンベアになったその翼部分に載せていくのです。
近づいてみました。
じゃんじゃん穫っていました。
車は止まらず前進あるのみです。
前にまわってみました。
こんな感じで前に進んできます。
両翼で穫られたかぼちゃは中央のコンベアを登っていきます。
僕も車の上に乗ってみました。
おー来た来た!
ごろごろ来ます。
それにしても、空が青い。大きい。
流れてきたかぼちゃは、後ろでおねえちゃんたちが粗めの選り分け。
傷んでいるようなものや傷の多いものなどを、惜しげも無くぽいぽいしていました。
右翼では上半身裸で収穫作業中。
ここギズボーンでは年々紫外線が強くなっているそうで、かぼちゃの日焼け(Sunburn)が増えているようです。今年も一部の畑で大量に出ているようです。それらはもう出荷できません。
このかぼちゃも収穫されずに畑に残されたものです。
見たかった風景を、初日でこんなにじっくり見られるとは、空の旅の疲れも吹っ飛びました。
まあきっと錯覚でしょうが。
木のコンテナにいっぱいになったかぼちゃはトラックで運ばれます。
これから丁寧に選別されるのです。
それにしても、広い。
ひろいなぁ。
そのへんから、今にもホビットやドワーフ達が現れそうな風景です。
呼吸するたび、体が綺麗になっていくような、そんな空気でした。
これこそきっと錯覚ですが。
この畑のあとも、いくつも畑をまわりました。
いつかワインになるぶどう。
飛玉が始まっていました。
かぼちゃ畑を歩いていると、痛て!
いかにも凶悪そうな、緑のエヘン虫みたいなのが怒りに身を膨らませていました(あくまで雰囲気です)。
ほうほうの体で次の畑へ。
ここにはエヘン虫はいないようです。
安心しました。
ここの畑は日焼けもなく順調でした。
オミー、と呼びかけると。
なんともお茶目です。
僕らが彼らから頂いているかぼちゃは、くりゆたか。
そう、北緯44度のまち、北海道美深で作っているのもくりゆたかでした。
おなじかぼちゃだけれど、かぼちゃである以外は、すべて違う。
それはきっと当たり前です。
でもそんななかで、ここでは出来るだけ日本と同じ基準で作ろうといろんな取り組みをしています。
畑の広さや収穫方法の違いや、粗選別している人がタンクトップのおねえちゃんだったりしますが、今日僕が目にしていないいろいろなところで、日本人の需要に合うようなことをしているのです。
まだ初日ですが、もうグッと来ました。
(タンクトップにではありません)
この風景が見たかったのです。
初めまして。学校教材の出版社におります、山本と申します。
返信削除本日記を拝見しまして、ぜひいくつか写真をお借りして、教材に掲載させていただくことはできないかと考えております。
つきましては、この件でノア様とご相談申し上げたいのですが、ご連絡を取る方法はございますでしょうか?
可能であればご教示いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
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