最高の笑顔を見せてくれました。
魂まるごと笑っているような、素晴らしい笑顔でした。
場所は近所の交通公園。
桜の名所なのですが、桜はまだまだ気配すらありません。
でも、日差しが暖かいです。
自転車に乗れるようになるって、車を運転できるようになることとは何か全然違うような気がします。
体全体で覚える感じ。
覚えるというよりは、「分かる」という感じ。
違う感覚が身につく感じ。
理屈ではない、あのバランス感覚。
それから彼女、2時間乗り続けていました。夢中になって。時々転んで、すり傷つくって。それでも笑顔で。
自分にとって困難なことを頑張って乗り越えた時、僕たちは最高に嬉しくなります。
特に、転んだりすりむいたりしたならば、その喜びはひとしおです。
難しめな言葉で言えば「達成感」とか「自己実現」とか「成功体験」とか、そんな感じでしょうか。
その喜びの表現は、大人になると、控えめにしたり、隠してみたり、滲ませてみたり、あるいは吹聴したり、優越感に浸ったりと少しねじれていきます。
なかなか素直に「やったー!」っては言いにくくなる。
でも、根本的な感情は、何歳になっても同じなはずです。
彼女がこぐ自転車がすぅーっと数メートルすすんで止まって、振り返ってこちらを見た時の笑顔は、ちょっと忘れられそうにありません。
いずれ彼女が成長して笑顔が曇るようなときがあったら、この日の笑顔を見せてあげようと思います。
僕もこんな風に笑って父親を母親を振り返っていた日があったんだろうなぁなんてつい情緒的になってしまいました。
一つ一つ独りで出来ることが増えていき、僕たちはそれを見守るという寂しさ付きの喜びが増えていきます。
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