今まで、無茶を言っているつもりは毛頭ありませんでした。
でも、実際はかなりの無理だったということがあります。
今回の訪問でも、そういうことの一端が分かりました。
例えば、十勝の黒豆の出荷時期とか。
例えば、小豆の栽培方法とか。
例えば、金時がとても割れやすく触れる期間が限られていることとか。
作り方もそう。
出荷時期もそう。
選別時期もそう。
人の手と目での選別の大変さもそう。
来てみて、直接聞いてみて、はじめて分かることがあります。
いや、ちょっとずるい人だったら、分かっていてあえて聞きに来ないということもあります。
だって聞いてしまったら無茶を言えなくなるから。
以前果物を担当していた時、市場で大変お世話になっているある人が言っていました。
産地に来ないほうが、本当のことを知らないほうがどれだけ楽かと。
どういうこと?
だって、本当のことを知ったら、産地の苦労を知ったら、安くは買えないからさ。でも、それが本当は正しいんだよね。本当のことを知って、その上で販売する。まあ、産地に来たら、よし売るぞ!誰にも負けないくらい売るぞって思うけどね、実際。
その方はとても正直で誠実な方です。
産地を思い出しながらどうにかこうにかいつもやりくりして僕らを助けてくれています。
僕がこの仕事に就いた初日から今までずっとお世話になっている方です。
状況は年々、いや日々日々変わっている。
かつては(といっても5~6年前ですが)、ちょっと無理をすれば、少し頑張れば出来たことが、今はかなり無理になっていることがある。
前年を踏襲し続ける仕事が、「本当の現実」とPC上の「片面だけの現実」との差を大きくしてしまうのかもしれません。
今のこのタイミングでそれを知ったことは、ぎりぎり良かったのかもしれないなと思いました。
今年からもうそのひずみは出始めるかもしれません。
続くためには、今どうすべきか。
来年の今時期よりちょっと前にどうすべきか。
忘れたくないから、ここに記しておきます。
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