福岡県八女(やめ)。
鈴なりになっているのは、ただのキウイではありません。
「レインボーレッドキウイ」といって、中が赤いキウイです。
酸味がほとんどなく、とにかく甘い。
そして、普通のキウイにくらべ一回り小さい。
ここ「JAふくおか八女」では、普通のグリーンのキウイ(ヘイワードという品種)は、最低12度以上の糖度があるものしか出荷せず、糖度15度以上のものについては、特上クラスとして「博多甘熟娘(うれっこ)」として別枠を設けて出荷しているのですが、この「レインボーレッドキウイ」は、たいていのものが普通に糖度15度を越してしまうそうです。なかには17、8度までいくものも珍しくないとか。ちょっと甘すぎです。「15度以上」を出荷基準にしているわけではないのですが、まずほとんど甘いです。
はじめて食べたときは、びっくりしました。赤いし甘いし。
(写真はまだちょっと未熟な状態です)
そしてもう一つびっくりは、冷蔵庫に入れておいても、追熟してしまうこと。
グリーンのキウイは収穫したら結構なが~く貯蔵し、追熟をさせてから出荷しています。貯蔵が効くのです。
レインボーレッドは冷蔵庫に入れても追熟してしまうから貯蔵が効かないので、年間のほんのちょっとの間しか食べられないのです。
毎年10月だけに食べられる期間限定フルーツです。
あいにくの雨の中、キウイの棚の下で、これから台風さえあたらなければ今年は豊作だ、と産地の方は複雑な表情で言っていました。
ここ2年間、雨や酷暑にやられ、大変だったそうです。ようやく今年、ここまでたわわに実ったようです。
福岡を出た後、熊本長洲港からフェリーで島原半島へ向かいました。
気づいたら、さっきまで降っていた雨が上がっていました。
そして、空になんとも大きな虹がかかっていました。
久しぶりに見た、あんなに大きな虹でした。
虹は、夕闇に紛れ、ゆっくりと消えていきました。
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