2011年8月27日土曜日

山元町 夏草の線路

有志で、宮城県山元町へ作業のお手伝いへ行きました。
約1000体の米の荷降ろし、15000個のトイレットペーパーの荷降ろし、いちご農家の泥かき作業などがその内容でした。
中学1年生サッカーチームのみんなといっしょに作業しました。



山元町は福島県との県境にある海沿いの町で、津波で壊滅的な被害を受けたところです。
もうあの日から6ヶ月近くたとうとしていて、仙台の町は見た目は普通に見えるのですが、ここはまだまだです。

これから復興までは時間がかかりますが、みなさんこれからも山元町を見守っていていください。そして機会があったらぜひまた山元町へ来て下さい。元通りになるようがんばりますので、いつか復興した山元町へ来て下さい。
山元町役場の方は、何度も何度も、また来てほしいと繰り返しお話されていました。

荷降ろしが終わった跡、津波に持ちこたえたいちご農家のハウスで泥除けなどの作業をしました。
去年揃えたいちごの苗は95%が流されてしまったので、今年は他県の産地から支援をもらって今年の作業をしていました。作業は遅れていますが、それでも子苗は元気に育っていて定植を待つばかりになっていました。



作業後、JR常磐線の坂元駅があった場所へ行きました。
海から1kmぐらいのところでしょうか。
そこには、ホームだけが残っていて、ほかはほとんど流されていました。
あったはずの家々や商店街も、跡形もありませんでした。


もう電車の走ることのない線路には、夏草が生い茂っていました。


同じ県内で、あの日からほんの少しずつしか変わっていない場所がまだまだある。
忘れられないように、忘れてしまわないように、続けていくことが大切だと痛切に感じました。

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