2010年10月14日木曜日

どうしてお月見に相撲と綱引きをするのか

鹿児島に来ています。
鹿児島はこれから春にかけてとても大切な産地です。

今年の6、7月に鹿児島を襲った豪雨を覚えていますか。
1時間で100mm以上の降水量を観測した土地もあり、7日間で800mmを超える大雨で土砂崩れや崖の崩落、亡くなった方もいらっしゃいます。そんな中懸命にオクラを出荷し続けてくれた産地を訪問しました。
その後は猛暑は続いたものの、現在は台風も来ず、それでいて適度な雨と環境はいいそうです。これから始まる豆類や来年のオクラについて有意義なお話が出来ました。
大きなオクラ畑。ところどころ白い花が咲いています。最後の出荷分のオクラがなっていました。遠くにうっすらうっすら桜島が見えます。

話題はこの先の天候に移りました。
今年の冬はやっぱり暖冬なんでしょうかねぇ、と聞いたところ、今年の冬は厳しそうだよ、と気象庁の予測とは真逆の推測。どうしてそう思うのですか?と問うと、産地の方が指差したのは「すすき」でした。

???

「普段お月見となるとすすきや萩を取りに山の上まで行って、なんとか揃えるんです。ところが今年はすぐそこでもうすすきが穂を出し頭を垂れている。すすきが早いとその年の冬は早く、厳しいと言われているんです。」
へぇ~。
そう言えば、今年の気象庁の予想は冷夏でしたね。
統計なんかより、案外そんな自然が教えてくれることのほうが当たる気がします。

と、ここまではよかったのですが。

「お月見には相撲と綱引きをするでしょ。だからその運営費にあてるため、町内の家々を回ってすすきや萩を配り、お金をもらうんです。うちは1000円出す、うちは5000円、という感じでね。今年はすすきを集めるのが楽で助かりました。」
そうですか。。。

??
相撲??
綱引き???
お月見に???

あまりに当たり前に言われてしまったので、どうしてお月見に相撲と綱引きをするのか、聞きそびれてしまいました。
宮城では、綱引きは運動会でしかしません。相撲は運動会でもしません。
他の46都道府県では、やはりお月見といえば相撲と綱引きをするのでしょうか。
僕が知らないだけでしょうか。

地域地域で、こうも風習が違うものかと実感しました。

鹿児島の夜は、小さな謎を残し、静かに更けていきます。


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