2010年10月4日月曜日

太宰のふるさと金木から

太宰治のふるさと、青森県金木(かなぎ)町から、長いも生産者の其田さんがいらっしゃいました。

共同購入では2年前から「其田さんの砂丘長いも」として、紙面でご案内しています。其田さんの長いもは今年からコープあおもりの産直品にもなりました。写真は去年の収穫のようすです。

青森の組合員さんが畑に来て交流会をしたりと、栽培以外もとても熱心な生産者さんです。その真面目さ、笑顔からにじんでいるでしょう?毎年仙台に来ないとしっくりこないんだ、と嬉しい言葉をもらいました。


昨年の冬、テルさんと一緒に収穫時期にお伺いし、帰りに其田さんおすすめの斜陽館近くの雲祥寺に寄りました。
ぞんざいにおいてある卒塔婆には「黒い鉄の輪」がついてあり、その輪を廻してじっと止まれば極楽へ行き、止まりそうになって逆にまわれば地獄へ落ちると言われたそうで、幼い太宰治は止まるまで何度も何度も廻した、と名作「津軽」に書いていました。
なんとそのぞんざいに置かれている卒塔婆は実際に太宰が廻したものだそうです(住職より)。
もちろん廻してみました。
結果は・・・、テルさんのために内緒にしておきます。
悲喜こもごもです。

今年の長いもは、前評判ほど豊作ではないけれど、平年並ではいけるようだ、とのこと。青森全体では、良し悪しに大きくばらつきがあるようです。
それでも他の作物に比べれば、少しは明るい話が聞けました。
農作物がどれもメタメタな今年。みんなが夏の暑さを忘れた頃に、どっと影響が出てきそうです。

今年の卒塔婆の鉄の輪は、何度廻しても止まってくれません。



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