引き出し上手って、あると思います。
僕の数少ない持論に、「人は決して記憶はなくさない。記憶をどこにしまったかを忘れているだけだ」というのがあります。
生まれた瞬間、もしかしたら生まれる前から、僕らは引き出しにいろんな記憶を入れてきていて、体の何処かには今もしまっているのだと思います。
だから憶えていなくても、子供の頃に受けたしつけや教えや愛情やトラウマやコンプレックスは、その人の根底に残っていてその人を作っていると思います。
それらの引き出しのほとんどは、もしかしたら一生開けないかもしれません。
でもひょんなことから、自分から引き出しが開くことってあります。
その「ひょん」なきっかけは、例えば風景だったり味だったり匂いだったり歌だったり触感だったり、誰かからの質問だったりします。
僕らはいろんな人と話をしますが、どうしても話が盛り上がらないちょっと残念な人っています。
それは波長の合う、合わないが一番だとは思います。
でもそれだけじゃない。
話していて面白いな、と思う人は、きっと引き出しの開け上手なのだと思います。
思いがけず、僕の引き出しをつんつんと突付くわけです。
そこでさも自分で思いついたように、豆電球がピカっと光るように、自分でも驚くほどいいことを言ったりします。(実際は大したことでなくても自分ではイケてると思っているのです)
それがつまり、聞き上手ということなのかなと思います。
今日ホクレンの佐川さんが来てくれました。
話していて、そのことに気がついたのでした。
僕もそうでありたいと思います。
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