2014年2月28日金曜日

宮崎出張日記④ 河野県知事と握手


夜ホテルへ帰る道々、なんと宮崎県知事の河野知事に遭遇しました。

ほら、あそこにいる人、宮崎県知事だよって一緒にいた方に教えてもらったので、少し小柄なそのおじさんに「宮城から来ました!」と満面の笑顔で元気よく挨拶をして手を差し出し、握手をしていただきました。

「宮城からですか、そうですか!」ととても喜んでくれたのですが。

県知事は、その隣にいた、もっとずっと若い方でした。。。


気を取り直し、本物の河野知事に挨拶をしたところ、「私は宮城県庁にもいたんですよ!」ととても親しくお話しして下さり、名刺交換もしていただきました。

「一緒に宮・宮でがんばりましょう!」と熱く言っていただきました。

目の前を通り過ぎて、全然違う誰かも分からないおじさんに握手しに行った僕に向かって、とても紳士的に接してくださいました。

知事、大変失礼しました。

今度お会いすることがありましたら、もう間違えませんので。

ありがとうございました。








宮崎出張日記③ 千切り大根と明さん。

今回の宮崎出張で見たかったものの一つが、千切り大根(切干大根)を干しているところ。

夕方、通りがかりにさらっとでもいいから見られたらと思っていました。

でも、あちらこちらぐるぐるまわってもらったものの、どこももう既に取り込んでいました。
明日雨が降る予報が出ているからかもしれません。

僕は、日照量日本一の宮崎でも雨を降らせてしまうようです。
雨男の面目躍如です。
相当自信がついてきました。

ようやく干している棚を見つけたのですが、今まさに、農家さんが干している千切り大根を取り込もうとしているところでした。

写真を取りたいけれど見ず知らずだし、関係ない人だしなぁと逡巡していたところ、明さんが素早く車から降り、その農家の方へ「宮城から来ました!珍しいので写真取らせて下さい!」と頼んでくれたのでした。

農家さんも気のいい人であっさりOKしてくれました。

何と、広げて天日干ししていた大根を、丸めている。

器用に丸めている。

くるくる丸めている。
まるでゴザかカーペットのように。

でも近づいてみれば、しっかり千切り大根でした。

許可を得て少しつまみ食いしたら、甘くて美味しい。
機械乾燥品とは、全然違います。

霧島連峰から吹き降ろす寒風「霧島おろし」が、おいしい千切り大根を作ってくれるのだそうです。

逆に海側から吹いてくる風は湿っているからいらないのだそうです。

ほら見てごらんと言われてみたのは、棚の下に敷いてあるビニール(マルチ)。
これで、海側から吹く風を遮るのだそうです。

そういえば、ここに来るまでの千切り大根の棚は全て同じ方向を向いていた。

なるほどですね。

豊富な太陽の光と霧島おろしが美味しさの秘訣なのでした。


これからどこに行くんかい?とおじさんに聞かれて、僕はピーマンの産地へ・・・と言おうとしたところ、農産関係の仕事ですと言うと少し込み入った話になりそうだと思ったのか、明さん、すごい返事をしてくれました。


これから巨人のキャンプの取材に行くんです。
そこの生目(いきめ。キャンプ地の名前)のソフトバンクのキャンプにも行くんです。

!!!!!

僕ら、そうだったんですか!!


ほーそーか、頑張って、とそのおじさんは言ってくれましたが。

あとで調べてみたら、巨人もソフトバンクも、キャンプは2月27日、つまり昨日でめでたく終わっていましたね。

日程もそうですが、それよりも。
プロ野球の取材に来た人間が、「これは青首大根ですか」なんてマニアックなこと聞くはずないでしょう、明さん、とツッコミたくなりましたが、まあもうそんなことはどうでもいいのです。

明さんの行動力と瞬発力とかなり斜め上からのアドリブには毎度助けられるのです。

明さんの素敵なエピソードがまた一つ増えました。

これからも、お世話になります。

よろしくお願い致します。








宮崎出張日記② 日向夏、てげいい。


日向夏。

果物を見ているとホッとします。

そこにあるだけでたまらなくいい。

果物はいいなぁ。

ホントいい。

てげいい。






宮崎出張日記① 親と子のツーショット ~里芋~



今年度の振り返りと次年度に向けてのお話をしに、都城の宮原さんのところを訪問しました。

品目は里芋です。

1年半ぶりの訪問です。



今年(今年度)の宮崎の里芋はとても厳しい状況でした。

6,7,8月の超干ばつと、異常高温。

里芋はもともと亜熱帯の植物で、超水飲みな野菜なので、干ばつが一番つらい。それに加え高温だったのです。

それに加えて、焼酎用の唐芋畑からやってくる(と思われる)虫の害。虫は葉を食べるのです。

こんな状況だから、場所によっては例年の半作以下のところもあったそうです。

半分ですよ。

きっとこれから「あの年はさあ」「あの年よりはましだよ」「あの年みたいだね」なんて語り継がれる年になってしまったのでしょう。

さらに今年の凶作は、今まさに始まっている今年の種芋の数量限にストレートに響いているそうです。

とにかく種芋が少ない。そしてべらぼうに高い。

栽培面積も減るかもしれません。


種植をした畑をみせてもらいに行ったら、宮原さんのお父さんが来てくれました。

貴重な親と子のツーショット、いただきました。
微妙な距離感がいい感じです。

すぐ近くの畑でまだ少し芋が残っているそうなので、掘って見せてくれました。貴重な貴重な里芋です。

ここは川から水を引ける場所なので、他のところに比べたら、そして今年にしたら立派な里芋がついていました。

里芋は、子と孫のツー?ショットです。


今年がいい年になるよう祈っています。

今年もよろしくお願い致します。





2014年2月27日木曜日

ほろにが

能登輪島、中浦屋の丸柚餅子(ゆべし)。

柚子を丸ごと使っていて、かなり贅沢な、大人の和菓子でした。

須藤さんからの差し入れです。

映画「武士の献立」に出てきた伝統的な和菓子だそうです。

おすそ分けは、その人の興味関心もおすそ分けしてもらったようで、とっても嬉しいし楽しい。
話を聞くだけでそれを見つけた時の嬉しさ楽しさが伝わるのが、また楽しい。

このゆべし、柚子のほろ苦さがおいしい。


なんでも、苦味、渋味は、危険のシグナルなのだそうです。

しかし、人間が生来持つ嗜好は、甘味、塩味、うま味だけで、人間の初期段階には、「何を食べるか」ではなく、「何を食べないか」という嗜好を持っているだけなのだそうです。

それが成長に伴って、酸味や苦味、辛味、渋味、香りなどの「負の感覚・感情」を学習していくのだとか。この負の感覚の克服こそが、強い嗜好を形成するのだそうです。

苦いビールが美味しいと感じるようになるのは、なるほど味覚の成長なんですね。

何年か前に、最近の大学生は「とりあえずビール」ではなく、「最初からカクテル」で、ビールは苦いから嫌い、というテレビ番組での調査を見ました。

それを見て、僕は若くないのだと思いました。


能登輪島かあ。

人生で行くことがあるだろうか。

北陸は全く行ったことがありません。

それでも、まああちこち行っている方だとは思いますが。

明日から宮崎です。

雨よ、降らないで下さい。


何か面白いものを見つけて、僕も喜ばれたいなぁと思います。

アンテナ立てて行ってきます。


ほろにが丸柚餅子、ごちそうさまでした。






2014年2月26日水曜日

有給休暇のスノーマン

一日かかるはずだった店舗での作業応援が午前中で終了したので、午後から有給休暇を取りました。

家には誰も居らず、スノーマン親子だけが僕を玄関で迎えてくれました。

高い高いをするスノーマン。
子どもは父親よりも高い目線で遠くを見ています。

 父親もなかなかいい表情です。

平日の午後の休みは、何だかとても贅沢な気分になります。


しかし、そんな穏やかな時間も長くは続かず、小学校から帰宅した娘の大喜びの声で、静けさはどこかへ飛んでいってしまいました。

僕がいると分かって喜びを爆発させているのかと思ったら、インフル多発で明日から4日間学級閉鎖らしく、それが歓喜の理由でした。

これから娘の友だちがやって来るそうです。


さてとたまった積読本でも読むとするか。

僕はスノーマンに軽く目配せをしながら、おとなしく部屋へと移動するのでした。





2014年2月25日火曜日

トマトのヒント② ~KAGOME TOMATO KITCHEN STUDIO~

再び、KAGOMEさんのトマトキッチンスタジオへやってきました。

前回は去年の10月でした。

もうあれから4ヶ月経ちました。あっという間です。

キッチンスタジオでは、すでに一品目の盛り付けがすすんでいました。

最初に供されたのは、トマト尽くしの前菜。

まずは左から。。。
トマトと釜揚げしらすのブルスケッタ。
サクッとしてジュワッとして、釜揚げしらすの塩味がぴったりでした。

トマトとブナピーの塩麹和え。
トマトとブナピー、カラフルビーンズを塩麹とおろしにんにくで和えてからオリーブオイルを一振り。
塩麹っておいしいですね。

トマトの洋風寿司 ポン酢仕立て。
ポン酢仕立ての酢飯は、アンチョビ入り。天才ですね。

左、ベイクドポテトのトマトチーズ。
ソテーしたトマトとカマンベールチーズを焼いたじゃがいもにのせたもの。新じゃがを使うところが憎いです。

右、トマトのおつまみピンチョス。
グリルしたトマトとズッキーニ、エビをピンで刺した一品。パーティや「家飲み」に、というご提案。シーンも浮かびます。

僕は今日、これに一番感動しました。
たっぷりトマトのポタージュ。

これ、絶対家で作ろうと思います。
今までのトマトメニューで、最も驚き、最も感動しました。
表現する言葉が見つかりません。

トマトとアボカドのサラダ ホットきのこソース。
女性に嬉しい「美レシピ」だそうですが、僕も嬉しかったです。

何やら次の準備も順調にすすんでいるようです。

今日のプロデューサー、吉田さん。

トマトときのこの焼きリゾット。
きのこのリゾットをトマトに詰めてグリルした焼きリゾット。
トマトの酸味は味に奥行きを与えてくれます。

さっき火にかかっていたのが出てきましたよ。
チキンのハーブ焼き フレッシュトマトソース。
カリッとソテーしたチキンにバジルとガーリック風味のフレッシュトマトソースが添えられていました。
メインに相応しい、大満足のひと品でした。

トマトとオクラときのこの冷製和風パスタ。
パスタなのに、めんつゆベース。すりおろしニンニクがぴったりでした。
パスタで最も細い、「カッペリーニ」というパスタでした。そうめんでも合うようです。
発想、技術、味、デザイン。完璧です。

トマトのコンポート。
トマトを白ワイン香るシロップに漬け込む、ももいろのトマトで作る春色のスイーツ。
素材の表現で季節の演出です。

おなじみ、トマト・オ・ショコラ。
ひな祭りやこどもの日を想定してのメニュー。
気が利くよなぁ。

オレンジ色のトマトが、「オレンジまこちゃん」。
不思議な甘みがあるトマトでした。
どうやら、βカロテンがその味わいの秘密のようです。

ピンク色のトマトが「ちいさなももこ」。

今回の目的は、僕らが感動することでした。

感動は時間の経過とともに、けっこうあっさり冷めるものです。

感動がのちのちまでずっと続くものって、人生でも数える程度なんじゃないだろうかと思うのです。

トマトは加熱が美味しい、って頭では分かっていても、それを伝えることの難しさに何度もぶつかると、そのたび感動で蓄えたエネルギーは削れていきます。

言葉を変えてみるなら、諦めというか、悟りというか、分かったような気になるというか、浅く薄っぺらな納得というか、開き直りというか、さじ投げというか。

だから、熱が冷めそうな頃に、自分たちを鼓舞するためにも、ここへやって来るのです。

なぜそこまでするのかと言えば、やっぱり美味しいからなんですね。
好きなんだろうなぁ。


愚直なまでに繰り返せば、何かヒントが見つかるような気がします。

そしてそれは、トマトだけじゃなく、いろんなことに通ずると思うのです。


時々は放り投げることもあるだろうけれど、休みながらも、なんやかんやと考えてはいたいと思います。


吉田さん、今日も感動しました。

ごちそうさまでした。


2014年2月24日月曜日

また逢いましょう。

紀ノ川農協の井上さんと山本さんが来てくれました。

井上さんが仙台に来てくれたのは2年前の10月だったのですが、井上さんは去年だと言って聞きません。

だから僕は、すかさずその時の日記を見せました。

チラ苦いはっさく部会長の岡さんと来てくれた日です。

あの日の前夜はちょうど僕の誕生日で、そのことを岡さん井上さんに話すと、なんと二人して広瀬通のサーティーワン(アイス屋さん)にならび、アイスケーキを僕にプレゼントしてくれたのでした。帰って子どもたちと食べなさいって。

その行動力というか瞬発力というか男気あふれる気持ちというか、驚くやら嬉しいやらの夜でした。

あ、そういや、今日2月24日は岡さんの誕生日だ。
この前松本専務が言っていた。

岡さん39歳おめでとう!
消防団頑張ってください!

すみません、こんなんで。


井上さんに見せた2年前の日記を僕も見て、ああそうだったなぁといろいろ思い出しました。

井上さんも、ああこんなこといったなぁよく書いててくれたなぁと嬉しそうに笑ってくれました。


あの日は、理事懇談会が終わった後、津波被害の大きかった山元町を案内しました。

山元町中浜小学校。
校長のとっさの判断でみんなが無事だった小学校。奇跡の小学校とも言われているそうです。
2013年3月に閉校となりました。

ここを訪れたあの日の二人の表情、僕は憶えています。

一つ一つ忘れないように。そんな表情でした。

帰り道、岡さんは近くのコンビニで山元町の歌が入ったCD「この町で」を買っていました。
あたたかい人だなぁと思いました。イケメンなのに。


また宮城に来てください。

僕も和歌山へ行きますから。

産直ジュニアに会いに、そして、井上さんの玉ねぎを見に!




温度差とあぐらと気付き

今日は月に1度の委員会。

ひまわり集会所のみなさんは、昨日幕張メッセで開催されたコープみらいのイベント「きやっせ物産展」に参加されたそうです。

ここの集会所で作っているアクセサリーなどの手作り品を販売するということで、ご招待を受けたのだそうです。
イベントのテーマの一つが復興支援ということのようで、ご厚意のご招待。

売れた?と聞くと、

全っ然売れない!と意外な返事。

どういうこと?

みんなリュック背負って、お目当ての物にまっしぐらで、私らなんかには目もくれない。
むしろ、「まだ復興って言ってんの?」って思っているように見えたよ。
なんだかすごい温度差を感じたなぁ。

今の被災地の状況はどうですかって聞いてきたのは2人だったよ。
(ちなみに、今回のイベントの参加者は、2万人です。コープみらいHPより)

でもね。
あたりまえだと思ったよ。

商品に魅力がなければ、買わないよ。

最初のうちはそりゃ買ってくれたよ。募金や寄付の気持ちで買ってくれたんだとも思う。でも、私達が作っているものって、極端に言ったらなくても生きていけるでしょ。

だから私達はもっといいものをつくらなきゃないのよ。
買ってもらえるいいものを。

復興にあぐらをかいてちゃだめなのよ。

そう言って、いつものように豪快に笑うのでした。


みなさんが感じた「温度差」とは、むしろ自分たちの温度だったようです。

自分たちが止まっている、と感じたのかもしれません。

温度の差は、相手が冷えているから差を感じるのか、自分たちが冷えたままだから差を感じるのか。

それを感じ、それに気付き、次に向かっていこうと意気込み。

すごいです。


僕は福島を重ねて考えていました。

やっぱり、お仕着せになってはいけないな、と。


僕らは、どちらの温度も感じていなければいけないと思うのです。






2014年2月23日日曜日

大納言小豆が炊きあがりました


小豆が炊きあがりました。

北海道十勝池田町の大納言小豆です。

小豆を炊けるほどゆっくりできた休日は久しぶりです。

小豆は一晩浸水させなくて良いので、朝起きて思い立ったその日に炊けるから好きです。

炊きあがるまでの時間もご馳走です。

我ながらまずまずおいしく出来ました。


ひとさじどうぞ。



2014年2月22日土曜日

桜の水辺公園は雪の中


プールの帰りに寄ってみた桜の水辺公園はまだまだ雪の中でした。


桜たちもしっかり休眠中です。


春になったら、またみんなでここへ来ましょう。





かんたんにいきてこ


気がつけば、ついつい複雑に考えてしまうことがあります。

本当はシンプルなことなのに、わざわざ難しく考えてしまう時があります。

そんなスパイラルに陥ると、それはそうそうほどけなくなります。

そんな時こそ、かんたんにいきてこ、です。

近所にある、味わい深い床屋にて。





2014年2月21日金曜日

今は想い出の中

久しぶりに、次女とお風呂に入りました。

他愛のないことをいくつも話しました。

次の話が始まった瞬間にさらさら流れていってしまうほどの些細な話題です。

彼女が愛読している「10分で読める伝記」の話とか。

トッキュウジャーの話とか。

僕の両親(彼女にとっては祖父母)はどんなお父さんお母さんだったか、怖かったか、怒ったことはあったかとか。

魔女の宅急便の話とか。

ルージュの伝言を歌ったりとか。

まだまだ小さい指先で、髪の毛を洗ってくれました。

泡が目に入らないように僕は目をつむりながら、彼女の関心ごとに耳を傾けていました。

今はきっと、まさに想い出の中なのだろうなぁと思いながら。





2014年2月20日木曜日

おれんじいろいろ

おれんじいろいろの季節になってきました。

和歌山の晩生品種みかん、丹生(にゅう)。

この時期に食べるとまたおいしい。

宮内いよかん。

薄皮は剥きました。6玉むきました。

さあ召上がれ。

甘平(かんぺい)。

こんなに皮が薄い。

とにかく甘い甘い。

あんまり何個も食べられません。

甘すぎるから?
それもあるけれど、いえいえいえいえ、ちょっと高価すぎるので。


冬には冬の、楽しみです。