今年は、最高のにんじんを作ってくれる本田さんでも、厳しい年になっています。
とにかくものがない。
小さい。
それでも獲らざるをえない。
普通なら3、4月に出荷する予定のものも、2月中には無くなってしまう見込です。
それも、小さな状態で。
そもそもは8月の長雨。雨が多すぎた。せっかく発芽しても、ほとんどが生育不良でまともに育ってくれず。歯抜けのような、「欠株」状態が多く出たそうです。
さらには8月26日の台風16号、17号。通常は植え付けが8月に出来るのに、台風の影響で9月にずれ込んでしまった。
さらにはさらには、10月上旬は30度を超す気温でまるで夏だったのに、同じ10月下旬で一気に10度台まで気温は急降下。
秋がほとんどなくて、すぐに冬になったよと、本田さんは言っていました。
大きさはというと、最初の頃の「欠株」が発生した頃のものは、株間が広くなってしまったのでむしろ大きいサイズだったそうですが、11月以降は天気が悪くほとんどが小さいそうです。
おまけに12月もずっと寒くて、たぶんもう気温は上がらないから、いつものようには成育は追いつかないだろうということでした。
それでも本田さんはすごい。
畑を見てつくづくそう思いました。
左が本田さんのにんじん畑。
右は違う方のにんじん畑。
違いは歴然です。
これでも、本田さんも今年は厳しいのです。
こんな状況だから、みんなが欲しがる本田さんのにんじんは、よりいっそう競争倍率が高い。
大げさではなく、奪い合い、なのだそうです。
これ以上は言えません。
ないときはみんなが欲しがります。
自由がきかない時にどうするか。
たくさんある時にどうするか。
踏ん張るのは、誰かだけではありません。
踏ん張るのは、今だけではありません。
僕じゃない誰かに引き継ぐその時まで、踏ん張っていきたいと思います。
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