2013年12月19日木曜日

九州出張日記② にじの桃太郎~うきは~

病気とその対策は、常にいたちごっこで、それは人も野菜も同じです。

対策にもいろんなことがありますが、病気に強い品種を作ることも盛んにすすめられています。

「耐病性」という言葉で表現されます。

でも、この「耐病性」のある品種は、得てして食味がイマイチなのが多い。

トマトは顕著です。

美味しさは決して品種だけで決まるものではないのですが、それでも品種の要素はとても大きい。

それは野菜によるかもしれません。

福岡県JAにじでは、あくまで「桃太郎」という品種にこだわっています。

実際は「桃太郎」にもいろんないろんな種類があるのですが、ここではその血筋を受け継いだ「桃太郎系」にこだわって作っています。

たとえそれが病気に弱くても。

出来るだけおいしいトマトがいいから。

それが、産地として生き残る、選ばれる大切な要素と考えて。

個人ならすぐに軌道修正もできるけれど、意思統一の必要もないけれど、集団で考えをすすめることはとても難しいことだと思います。

立地も施設も、技術も違うでしょうから。

最終的に選ぶのは、食べる人です。

お金を出す人です。

どうしたら繰り返し選んでもらえるか。


僕たちは、産地の窓なんだな、と思います。


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