2012年4月7日土曜日

月の雫の塩

今日、鶴岡のイタリアンレストラン、アル・ケッチァーノの奥田シェフのお話を聞きました。

その時頂いたのが、奥田シェフ御用達の塩、「月の雫の塩」。


日本海の海水だけで作られた塩です。

袋の裏には、こんなことが書いてありました。

「世界でも珍しい海流の日本海。
日本海側でもきれいなことで知られる笹川流れ。黒鯛やアワビ、海藻が多く暮らすその海はシェフがよくもぐった海です。
この海が一年に数回、星の力によってシェフの好きな味に変わります。
その日の潮を汲みあげてゆっくりと釜に火を入れると、最初にひとにぎりの海の雫がキラキラと浮いてきます。その雫の結晶をそーっとすくい集めてもらいました」

釜で炊いて一番最初に浮かんできた大粒の一番塩だけをあつめた塩なのだそうです。

用途の中に、「だだちゃ豆ふり塩」とあったのに、グッときました。

少しだけなめると。

おいしい。

これ、おいしい。
そのままで、こんなにおいしい。


今日、奥田さんのお話を聞いて、いろいろと反省をしました。

僕は、いろんなことを見ているようで、上辺だけしか見えていないうえに、ついわけ知り顔になってしまっていると思いました。
あちらこちらに行っているのに、全然見ていないなぁと思いました。

そして、本当に行かなくちゃいけないところにこそ行っていない、ということも教えられた気がしました。


奥田さんの話の中に「心に穴が開く。そこに悪いもの、毒が入ってくる。汚くなってしまう。必ず敵があらわれる。いいことをすると決まってそれを潰そうとする勢力があらわれる」という、負の言葉が何度か出てきました。

そういう厳しい時は、いつも信念で乗り越えてきたそうです。

それを、穏やかに、時にふんわりとした笑顔でお話されていました。

いいことやきれいなことだけで今があるわけではなくて、そんな苦境から得たことが次のステップにつながっている、というエピソードがたくさんありました。

凄い人だ。
お話が聞けてよかった。


また少しだけ、月の雫の塩を舐めました。

やっぱりおいしい。

そう言えば、今日は満月です。

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