僕が生えているバナナを初めて見たのは、宮崎県でした。
もう4年も前です。写真はその時のものです。
生産者の遠山さんは、昔農大で植えてあったバナナを見て、いつか自分もと夢に思っていたそうです。それまではきゅうりやなすなどを植えたりしながら、その夢を抱きながら10年近くの歳月をかけ、独学で温室バナナの栽培を成功させたのでした。
フィリピン産のバナナや、沖縄の島バナナとは違う品種で、小ぶりで、食味はもっちりとしたおいしいバナナでした。数量がとても少ないことから、当時、共同購入では福島エリアのみでの扱いでした。
今日事務所に来られた守屋青果の阿部さんから、とても辛いお話を聞かされました。
遠山さん、今、バナナどころではないんです、と。
今日はじめて知ったのですが、遠山さんは畜産も手がけていらしたそうです。
去年宮崎を襲った口蹄疫は、例外なく、遠山さんの牛も襲ったそうです。
とても優良な牛だったそうです。
今も宮崎には多くの困難が降りかかっていて、宮崎の皆さんはすっかり疲弊していると、阿部さんはお話されていました。
あったかい遠山さんの笑顔が浮かびました。
遠山さんがまたバナナ作りを再開できるような、宮崎のみなさんが安心して何かに打ち込める安寧な日々が一日も早く来ることを祈っています。
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